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ソフトバンクグループが個人向け社債発行!

ソフトバンクグループが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:6年
金利条件:1.64%
発行総額:5000億円
社債額面:100万円
募集期間:平成31年4月12日~平成31年4月25日
格付け:A-

だいぶ遅れましたが、ソフトバンク債の解説です。昼は仕事しつつ、深夜の高速バスで東京大阪間を行き来したり、それが祟って体調を崩したり、ソフバン債よりもジャンキーな人生を送っているshasaiwatchです。

さて、ジャンキーという言葉が出ましたが、ソフトバンク債は、今回、A-の格付けを取得しておりジャンク債ではありません。ただし、これはJCRが格付けしたものであり、ムーディーズやスタンダード&プアーズはソフトバンクグループをジャンク級(投資不適格級)に格付けしています。JCRは日本企業に対する格付けが甘いので注意しなければなりません。

しかし、今回我々社債投資家の関心は別のところにあります。ソフトバンクが長期的に倒産しようとしまいと、この社債が元利とも無事償還されればよいのです。というわけで、ソフトバンクの2018年12月第3四半期の経営成績を見ていくことにしましょう。

決算の概要(第3四半期)は、売上高7.2兆円、営業キャッシュフロー9000億円、投資キャッシュフロー▲2.1兆円、財務キャッシュフロー3.3兆円と相変わらずイッちゃってるキャッシュフローです。そしてバランスシートはというと、何と有利子負債17兆円、その他の負債を含めた負債総額は27兆円に達しました。ちなみに、リーマンブラザーズ破綻時の負債総額は65兆円、原発事故の時の東京電力の負債総額が12兆円ですので、何かあった時の衝撃は、東京電力を超え、リーマンブラザーズの半分程度です。

逝ったが最後、金融恐慌を引き起こすクラスにまで膨張したソフトバンクですが、これが果たして6年後まで生き残れるのか、さらに見ていく事とします。

何と言っても良い点として真っ先に挙げられるのは、流動比率は現在100%を超えていることです。これは、当面1年間に支払わなければならない負債を、現在手元にある流動資産で賄えるということで、特にソフトバンクグループの場合、現預金で1年以内に償還すべき有利子負債が償還可能であるということが、当社の安全性を裏付けています。とりあえず1年間は潰れることはないでしょう、ということです。

一方、大きな問題点として挙げられるところもあります。ソフトバンクグループは本業での利益が乏しく、3四半期で1.5兆円に及ぶ純利益を計上しているものの、投資やデリバティブに関連する利益が大半です。しかも、FVTPL(損益計算書を通じた公正な価値)によって投資の価値を計算しているため、もしも投資先がうまくいかなくなってきた場合、一気にソフトバンクグループの損益計算書は悪化し、さらにバランスシートも猛烈な勢いで毀損するという、非常にリスクの高い財務構成になっています。

本業での利益が乏しいとはいえ、減価償却費が年間1.5兆円ほどあり、これは利益とは別にキャッシュフローになるものです。世界経済が逆回転を起こし、ソフトバンクグループの投資が大きく毀損した場合でも、本業でのキャッシュフローは存在しているので、ギリギリ有利子負債を償還できる水準にある、というのがshasaiwatchの見方です。

また、有利子負債規模がこのクラスになってくると、「大きすぎて潰せない」問題が発生します。ソフトバンクグループの負債水準はもはやそれ自体が世界経済を破壊しかねない大きさになってきており、もしも倒産に至った場合、金融収縮を懸念せざるを得ないと考えられます。そうなった場合、ソフトバンクグループに対し銀行支援、場合によっては政府支援が入ることも想定されます。こうしたことを考慮に入れると、今回の個人向け社債に限って言えば、償還は確実視してもよいだろう、と判断します。

投資判断は買い推奨です。社債投資家の皆さん、久しぶりに胃の痛い思いをしませんか。shasaiwatchも既に参戦しました。

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SBIホールディングスとSBI証券が個人向け社債発行!

SBIホールディングスとSBI証券が個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

SBIホールディングス債
発行要項
償還期限:2年
金利条件:0.43%
発行総額:200億円
社債額面:10万円
募集期間:平成31年2月20日~平成31年3月4日
格付け:BBB+

SBI証券債
発行要項
償還期限:1年
金利条件:0.38%
発行総額:40億円
社債額面:100万円
募集期間:平成31年2月20日~平成31年3月25日
格付け:A-

大変ご無沙汰しております。最近、仕事が忙しく、かつすごく儲かっているshasaiwatchです。仕事での稼ぎが運用収益を大きく超えるとなると、どうしても運用の方がおろそかになってしまい、ブログの更新も停滞しがちです。決してドラゴンクエストビルダーズ2にはまっているからではありません。ええ、決して。

さて、SBI債ですが、SBIホールディングスとSBI証券がそれぞれ別に発行しており、EDINETでも別々に情報開示されています。一方、SBI債としてSBI証券のサイト上で販売されているのはSBIホールディングスの社債の方で、SBI証券の方はそもそもサイト上では販売されていないようです。

最近、SBI証券の対面販売が増えてきているという噂を聞きますが、実際のところどうなんでしょう。SBI証券の社債の方は対面販売専用なんですかね。不確実性の高いご時世、どうせ金利が低いならなるべく短期で運用して長期投資のタイミングに備えておきたいので、可能であればSBI証券の方の社債を買いたいですね。ちなみにいずれも投資判断は買い推奨です。現在の金融環境、そして今後当面の金融環境から見て、SBIグループが2年以内にデフォルトに至る可能性は低いです。基本的には買いに行ってよい商品であると考えます。

最後に、最近立ち上がったソーシャルレンディングを紹介いたします。fundsというサイトで、クラウドポートというもともとはソーシャルレンディングのまとめサイトみたいな事業をしていたサイトですが、このたび自らがソーシャルレンディングに進出するようです。口座開設をしつつ、当面はお手並み拝見といったところでしょうか。
シェア投資Funds(ファンズ)

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オリックス銀行がプレサンスコーポレーションの金銭信託募集開始

オリックス銀行がプレサンスコーポレーションの金銭信託の募集を行っていることが分かりました。
ソースはオリックス銀行

発行要項
償還期限:1年
金利条件:0.65%
発行総額:未定
社債額面:100万円
募集期間:平成30年9月18日~平成30年10月19日
格付け:なし

オリックスの金銭信託で、プレサンスコーポレーションの取り扱いが始まるようです。早速財務内容を見ていくこととしましょう。

当社は、総資産2,400億円、純資産900億円(H30/6第一四半期)のマンションデベロッパーです。借入金は1300億円弱です。マンションデベロッパーですので、1年程度での売上や利益はあまりアテになりません。というのも、マンションの施工には大変長い時間を要するので、販売できた時には売上が大きく伸び、利益もガツンと出る一方、仕込みの時期には売上0の月があるのも珍しくない、そういう業種だからです。まあ、ここまで大きいとそんな影響も少なくなっていくのでしょうが、過去数期のトレンドを見て、「純資産が積み上げられているか」が結構大事です。その観点からはプレサンスは合格ですね。

事業の中心は関西と中京で、東京はほとんど手を出していません。昨今東京の不動産がバブル化しているという話も聞くので、賢明な判断と言えるでしょう。投資勧誘がウザいとか、壁が薄いとかいう話もありますが、正直ここは価格帯の高い良質なマンションを販売している会社ではありません。いいマンション買えよ貧乏人と言っておきましょうw

さて、問題はリスクですが、この会社の問題点として、結構営業がしつこいという問題があるようです。消費者庁あたりから何かが飛んでくれば、業績ダダ下がりの可能性があります。財務的には、純資産も積み上げていますが、借入依存体質で手元現金が少なく、銀行に何かがあればこちらは即死するリスクがあります。また、不動産を結構なハイペースで仕込んでおり在庫水準が高いため、経済情勢が一変した場合、逝ってしまうリスクは十分に考えられます。

ただ、これらの事態が1年以内に起きると仮定して、1年間持たない、という事態があるのか?と考えると、相当リスクは低かろう、とshasaiwatchは考えます。リーマンショック級であれば死を意識せざるを得ませんが、経済が減速に転じることはあっても、急速に金融が目詰まりを起こすような事態は今のところ考えにくいため、今回は大丈夫だと思います。

投資判断は買い推奨とします。争奪戦になるんでしょうかね。shasaiwatchも参戦予定です。

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商船三井、グリーンボンドを9月に発行!

商船三井が個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースは商船三井

発行要項は、発行額50億円、5年債ということのみ記載されています。利率や格付けといった条件はまだ分かりません。

久々のテーマ債ということで、中身を確認してみましたが、要は環境対策の設備を入れるから金貸してくれって話ですね。事業会社による個人向けグリーンボンドの発行というのは初の事例ということなので、是非とも恒例化していただけると嬉しいです。

中身は・・・とりあえず詳細の条件見てからですかね。


【告知】近日公開!「スルガ銀行は逝ってしまうのか」鋭意記事作成中!

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ゴールドマンサックスが個人向け社債発行!

ゴールドマン・サックスが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

2本建てで、発行体が異なる社債が発行されます。

発行要項
発行体:ゴールドマン・サックス・インターナショナル
償還期限:10年
金利条件:0.25%~0.35%
発行総額:10億円
社債額面:500万円
募集期間:平成30年7月31日~平成30年8月13日
格付け:A
その他:1年ごとに金利が0.05%ずつステップアップ。任意早期償還条項付き

発行体:ゴールドマン・サックス・グループ・インク
償還期限:10年
金利条件:0.60%
発行総額:30.35億円
社債額面:300万円以上100万円単位
募集期間:平成30年7月26日~平成30年8月16日
格付け:BBB+
その他:任意早期償還条項付き

前者の社債は新生証券、後者の社債はちばぎん証券から発売されます。

同じゴールドマン・サックスのグループ内の企業が発行体となっており、実質的なリスクは同じであると考えていますが、ちばぎん証券から発行される方が有利な条件ですね。通常であれば後者を買うと思います。問題はちばぎん証券でしか発売されないことですが・・・

投資判断は中立とします。米国の利上げが続いている中で日本と欧州が金融緩和政策を変更する可能性が10年のスパンで見れば存在し、その解消はゆっくりとしたものであったとしても、金利が上がり始めた場合、この社債は不利な社債になる可能性があります。一方で、金融危機の芽(例えばアジア通貨の急落など)も見えているものの、金融危機時の処理・再生手法は前回危機時に確立されており、安全性はそれなりに高いものと推測されます。

shasaiwatchは買いませんが、GS債を持っておらずカネ余りが続いているなどの事情がある方は分散の意味もこめてどうぞ。

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近鉄グループHDが個人向け社債発行!

近鉄グループホールディングスが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:5年
金利条件:0.20%
発行総額:200億円
社債額面:100万円
募集期間:平成30年7月23日~平成30年8月2日
格付け:BBB
その他:近畿日本鉄道による保証付き、財務制限条項「利益の維持」付き

近鉄の社債が出てきました。BBB格の分際で5年0.20%とかガチでふざけんなって感じの社債であり、投資判断は買い非推奨なのですが、利益の維持条項がついているので、一応説明しておきます。

今回の社債には、「利益の維持」という条項がついています。3年連続経常赤字となった場合に繰上償還をしなければならないという条項ですが、黒字だった時の純資産額を30%以上毀損しなければ3期連続赤字になってもセーフ!という条項です。投資家保護のための条項ですが、頓死する場合には何の価値もなく、3期連続赤字制限を5年債につけても3期目に黒字を何とか出してしまえば他の4期で大赤字を出してもどうにかなるという今回の社債では無意味な条項です。

SBISLに懲りてなますを吹きたい人はどうぞ。

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クレディ・アグリコルが個人向け社債発行!

クレディ・アグリコル・エス・エーが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:10年
金利条件:1.504%
発行総額:464億円
社債額面:200万円
募集期間:平成30年6月28日~平成30年7月11日
格付け:BBB
その他:劣後特約付き、上級投資家向け

クレディ・アグリコルの劣後債が出てきました。別件でバタバタしていて、見るのが遅れました。

さて、今回の社債ですが、「日本の法律に基づく劣後債」ではなく、「EU及びフランスの法律に基づく劣後債」です。また、販売ターゲットとしてよい投資家が「原則、機関投資家向け。ただし日本の個人投資家は可」という何とも言い難い規制がかかっています。しかも、

・本社債のような社債に関する平均的な知識
・ある程度の金融業界での経験

という、条件が付されております。販社である日興のフィデューシャリー・デューティーが問われる社債ですwww
フィデューシャリー・デューティーという言葉を初めて聞いたというような人は、この社債を買ってはいけません。一応、日興が自ら説明しているページがあるのでリンク貼っておきますね。
日興・証券用語集「フィデューシャリー・デューティー」

さて、その上で本社債の評価ですが、投資判断は買い非推奨としたいと思います。shasaiwatchは劣後債大好き人間であるため、日本の倒産法にはある程度知見を有していますが、外国の倒産法、特にメザニン部分の処理に関しては無知です。こうした状況下、「本社債は一定の投資家には適さない可能性のある複雑な金融商品である」等の注意書きを見ると、見送りでもよいのでは、と思います。

一応理解したところでは、今回の社債が早期償還になる可能性は高くなく、10年間塩漬けを前提として買わなければならないであろう、ということです。


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東海東京FHが個人向け社債発行!

東海東京フィナンシャル・ホールディングスが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:6ヶ月
金利条件:1.20%
発行総額:未定
社債額面:300万円以上100万円単位
募集期間:平成30年7月17日~平成30年7月23日
格付け:BBB+

東海東京証券の起債です。しょっちゅう起債しているし、更新は頑張らない主義に変えたので記事にしていないケースも多いのですが、今回の起債は何か変です。

通常、1年0.2%台で起債する東海東京ですが、今回は半年。しかも1.20%。募集単位も大きく、期間も短い。何かあるのかもしれません。これだけ有利な社債ですので、投資判断は買い推奨なのですが、どういうウラがあるのでしょうね。今後を追いかけるかもしれません。

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ソフトバンクが個人向け社債発行!

ソフトバンクグループが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:6年
金利条件:1.25%~1.85%
発行総額:4,100億円
社債額面:100万円
募集期間:平成30年6月7日~平成30年6月19日
格付け:A-(JCR)


ソフトバンクの大型起債です。資金繰り不安が囁かれる中での起債は面白い議論になりそうですね。


なお、格付けはA-ですが、JCRは格付けが甘いところがあり、S&Pとムーディーズはソフトバンクグループを「投資不適格級」に格付けしています。

さっそく財務内容を見ていきましょう。ちょうど決算が発表されたところですが、まず目につくのは負債総額25兆円、有利子負債17兆円。震災当時の東京電力を大きく上回る超ド派手借金企業です。一方で営業キャッシュフローが1兆円の黒字、フリーキャッシュフローは3兆円以上の赤字となっており、このままでは長期的に借金を返すことは出来ません。

資金繰りの見通しですが、1年以内に償還が必要な有利子負債が3.2兆円なのに対し現預金は3.3兆円あり、投資を最低限に抑制すれば当面1年間の償還は可能です。ソフトバンクグループは、ならすと毎日100億円近くの借金を返さないといけないってことですね。

普通の経営者だと眠れないでしょうね。ただし、6年間です。ソフトバンクが6年持てば我々の社債は償還されてしまうのです。この観点からソフトバンクを見ることとします。


ソフトバンクの企業体質が今後短期間の間に大きく変わることはないでしょう。もしも変わるとしたら、それは社債投資家にとって良い変化のはずです。我々はソフトバンクによって常に胃を痛くしていますから・・・

外部環境についてですが、2020年までの外部環境、及び資金調達環境に大きな変化はないと思われます。足元、米国の金利上昇によって新興国を中心に資金の流出が起きていますが、日本に影響がある話ではないと考えられます。むしろドル高円安傾向になるため、トランプが何を騒ごうとも日本の輸出は拡大するでしょう。

問題は2020年以降です。五輪が終わって次のネタがなければ自然と不景気になりますし、米国も大統領選挙を迎え、方針が変わってくるかもしれません。日米同時不況となればソフトバンクは正念場を迎えます。


ここからはshasaiwatchの考えですが、ソフトバンクはそうそう潰れない、と考えています。その理由として、毎年多額の営業キャッシュフローを稼いでおり、事業形態から見てこれがいきなり大きく減退する、ということは考えにくいこと、有利子負債が多すぎ、いわば「大きすぎて潰せない」という状態になっていること、こういう企業が信用収縮に陥った場合、まず銀行から役員が派遣され、堅い意思決定を行うようになり、それでもダメなら倒産、という流れが多いこと、そして、その期間は6年以内には訪れないだろう、ということです。

昨今の金利水準でこの案件であれば、投資判断は買い推奨としたいと思います。全ツッパとはいきませんが、shasaiwatchも参戦したいと思います。


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東海東京FHが個人向け社債発行!

東海東京フィナンシャル・ホールディングスが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:1年
金利条件:0.27%
発行総額:17.28億円
社債額面:10万円
募集期間:平成30年4月2日~平成30年4月19日
格付け:BBB+

同じ格付けのSBI債に比べて金利が2/3ほどの社債が出てきました。正直なところSBIを見た後だと心が魅かれませんが、真っ当な目で見れば投資判断は買い推奨なんでしょう。余った資金の置き場としては十分な社債です。ただ、全部ぶっこむと来年まで資金を動かせなくなるので、資金待機もしつつ、ここにも投入、といった感じでしょうかね。

東海東京はちょいちょいこうした短期の社債を出してくるので、口座開設をしておくことをお勧めします。

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ソフトバンクが外債の条件変更を要求!投資家への影響は?

ソフトバンクグループが既発の外貨建て社債について、条件変更を要求してきました。その結果、日本国内の個人投資家に対しても「外貨建てソフトバンクグループ社債担保リパッケージ債」について条件変更への同意要求(エクスチェンジ・オファー)が来ているようです。これについて解説いたします。

1.なぜ条件変更を要求?
最終目的は、ソフトバンク(ソフトバンクグループの携帯子会社)の上場審査を通りやすくするためです。ソフトバンクグループ(中核の持株会社)の社債はほぼ全て、携帯子会社であるソフトバンクが保証しているのですが、上場審査にあたって他社の債務保証をしているとか、自社の借入を代表者が個人保証しているとか、保証が絡むと上場審査が面倒くさくなります。

そのため、小規模のIPOだとこれまで銀行から借りていた資金に代表者が個人保証しているのを外さなければならないだとか、そういう手続きが発生するのですが、こうした上場の手続きの中でソフトバンクグループが発行している社債の保証をソフトバンクがやめたい、という申し出で行われるものです。

2.条件変更の内容は何?
2022年~2027年に満期が来るソフトバンクの外貨建て社債を、2028年償還の外貨建て社債に交換する、という内容です。交換する社債は、米ドル建てのものは交換すると金利が同じか上がります(6%になる)が、ユーロ建てのものは金利が下がり(4.625%)ます。

また、同意した社債保有者には、額面の1%が同意手数料としてもらえます。

3.投資家はどうするべき?
shasaiwatchは今回のエクスチェンジ・オファー対象の社債を保有しておりませんが、これによってソフトバンクグループの財務に与える影響を考えます。交換が成立した場合、債務保証は当初はついているもののやがて外され、ソフトバンクが上場します。この時、ソフトバンクグループが保有するソフトバンク株式が流動化されるため、ソフトバンクの財務内容は改善するものと見られ、基本的には社債投資家にとってよいものだと考えております。

問題は、満期が延びることです。最大で6年ほど満期が延びるので、中途売却を考えない場合投資家にとっては不利とも言えます。もちろん、金利は上がるのですが、ユーロ建ての方は金利が下がるため、満期は延びるわ金利は下がるわでいいことはありません。

また、財務が改善するとはいっても、どうせ孫正義のことなので、流動化した資産は何かの投資に充てることは確実で、それによってソフトバンクグループが成長するとしても、社債投資家にとってはソフトバンクグループへの投資の満期が遠くなるというのは胃が痛む日々であることには変わりありません。

また、上場に向け動くということを発表したということは、それが既定路線になっている、ということも意味します。今回もしも否決された場合、ソフトバンクグループにとっては子会社上場へ道のりが遠のくことを意味しますので、条件を良くしたりして何が何でも上場を目指すと考えます。新規に起債して即時償還という手もあり得るでしょう。

また、大口投資家が存在した場合、大口の意向で事実上全てが決まってしまうため、大口が口説き落とされていた場合には小口が賛成しようが反対しようが結局同じ、ということになりかねません。ブルームバーグによると今回の債券の価格が上がっている、とのことなので、市場は賛成多数で可決を予想しているか、賛成票を投じて1%の手数料を貰い、売却することを狙っている人が多い、ということが予想されます。

ここまで書いていて気付いたのですが、そもそも日本国内ではオファーは行われない、とのことなので国内の社債投資家がこれに参加できるのかどうかも分かりません。個人的には、格付けは投機的といえども財務内容大幅改善の見通しもあり、手数料ももらえるので賛成しておいていいんじゃない、と思います。

繰り返しますが、今回shasaiwatchは本件社債を保有していません。判断は自己責任でお願いします。

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SBI証券が個人向け社債発行!

SBI証券が個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:1年
金利条件:0.40%
発行総額:100億円
社債額面:50万円
募集期間:平成30年3月7日~平成30年3月27日
格付け:BBB+

久しぶりにSBI債の記事を書くように思います。いつの間にやらこんなに低金利になっちゃって。
SBIのホームページではまだ公開されていないようですが、EDINETには掲載されています。投資判断は買い推奨です。おそらくネットからでも買えるのではないかと推察されますが、きっと申込開始直後に鯖落ち級のアクセス殺到となろうかと思われます。shasaiwatchは3月7日の午前中は予定を空けておくつもりです。1年以内の倒産リスクはBBB格といえども昨今の経営環境下では低く、金利も昨今の低金利の中では非常に魅力的です。

なお、SBIに口座のない方へ。SBIは短期で比較的よい金利の社債を発行するため、あらかじめ口座を開設しておき、発行時にはすぐに買えるよう準備しておくことをお勧めします。



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三井住友フィナンシャルグループが個人向け社債発行!

三井住友フィナンシャルグループが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:10年
金利条件:0.40%~0.80%
発行総額:未定
社債額面:100万円
募集期間:平成30年3月5日~平成30年3月15日
格付け:A+

長年変更していなかったfc2のパスワードを変更したところ、アプリ版からログインできなくなりました。なんでなんでしょうね。依然未解決です。あと、バークレイズが個人向け社債っぽい変な社債を5億円だけ発行していましたが、そもそもこの社債買えるんですかね・・・

さて、三井住友銀行の個人向け社債です。実質破綻時免除特約及び劣後特約付きというおっかない条項がついています。これはなんなのか、説明していきたいと思います。


★劣後特約とは何か
この社債は、「劣後債」と呼ばれる社債です。普通に発行される社債とは異なり、特約がついています。その特約とは、「三井住友フィナンシャルグループが、法的な倒産をした時には、返済は預金者や他の債権者よりも後回しにされる」というものです。法的な倒産というのは、破産手続・民事再生手続・会社更生手続の3つの手続きのどれかです。

通常、会社が法的な倒産手続に入った場合、債権者は皆平等で、会社に残った財産から分け前を均等に貰うという仕組みになっています。例えばあなたが三井住友フィナンシャルグループの社債を100万円持っていて、負債総額が1000万円で、会社に残っていた財産が300万円だったとすると、あなたは財産の1/10である30万円を受け取ることができます。

しかし、劣後特約がついていると、この債権者平等の原則から排除され、返済順位が後回しにさせられます。劣後特約のついていない一般債権者への支払が終わらない限り、劣後債の所有者への配分は行われません。もしもそんなことがあった場合、まず財産が残るということはないので、この社債は紙くずになります

★実質破綻時免除特約とは何か
前項では劣後特約の恐ろしさについて説明しましたが、この社債にはもっと恐ろしい「実質破綻時免除特約」というものがついています。これは、劣後特約の発生する前であったとしても、実質破綻事由が発生すると、その時点で元金・利息とも返済は完全にストップし、三井住友フィナンシャルグループが金融庁と協議して決めた「債務免除日」にこの社債の返済が免除される、つまり紙くずになるという恐ろしい条項です。

実質破綻事由とは、三井住友フィナンシャルグループの経営が極端に悪化し、ペイオフ不可避と金融庁が判断したことでその判断がなされた日が実質破綻事由の発生日になります。日本でもかつて1度だけペイオフが発動されたことがあり、日本振興銀行の経営破綻時にペイオフが行われております。この時は当ブログでも採り上げましたが、当ブログ読者の中には被害を受けた人もいたようです。決してありえない出来事というわけでもないということですね。


さて、こんな社債をなぜ三井住友フィナンシャルグループは発行するのでしょうか。返済する気がないのでしょうか。実は、過去に個人向けの劣後債は多くの銀行が何度も発行していますが、劣後特約が発動した実績はまだ一度もありません。銀行がこうした特約を付けてでも劣後債を発行する理由は、劣後債は銀行の自己資本比率の規制上、株式と同じ資本とみなすことが出来るためです。株式を発行すると株価が下がりますし、株主も増えてしまいますし、配当も必要です。しかし、劣後債であれば株式を増加させることなく規制上の自己資本を充実させることが出来るので、銀行にとっては大変都合がいいのです。そのため、多少高い金利を払ってでも、銀行は劣後債を発行するのです。我々投資家はそうした銀行のニーズがあるため、通常の社債よりも高い金利を受け取ることが出来ます。

なお、劣後債にありがちな早期償還条項はこの社債にはついていません。10年間は塩漬け確定の社債です。中途換金は出来ないものと思って投資しましょう。

今回の投資判断は買い推奨とします。ただし気持ちは弱め。三井住友フィナンシャルグループの信用力は非常に高く、何事もなく返済してくる可能性が高いと思います。いくつかのリスクを挙げるとするならば、米国の金利が中期的に上昇する可能性が高く、日本経済の調子が当面良さそうなため、金利が上昇してくる可能性が結構あること。そうなれば今回の社債を見送った方がいい投資商品にありつける可能性が出てくることです。もう一つは金融危機の頻度が上がってきており、今後10年の間にもう1度ぐらいは金融危機の洗礼を受ける必要があると思われることです。仮想通貨バブル崩壊程度で済めばいいのですが。後はオリンピックも終わって北朝鮮との戦争が始まる可能性ですかね。

昨今の低金利の中では期間は長いものの、信用力があってそれなりの金利だとは思いますが、懸念材料がちょっと多いかな、といったところ。何も起こらない可能性が高いわけですし、買い推奨ながら気持ちは弱めです。

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イオンモールが個人向け社債発行!

イオンモールが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:5年
金利条件:0.20%~0.60%
発行総額:300億円
社債額面:100万円
募集期間:平成30年2月19日~平成30年3月6日
格付け:A-

イオンモールの個人向け社債です。愛称はハピネスモール債といいます。

ちょっと注意したいのは、イオン本体ではなく、イオンモール株式会社の発行である、ということ。イオン株式会社は純粋持ち株会社であり、イオンモール株式会社はイオン株式会社の傘下企業でイオンモールの開発事業を行なっている会社です。株主の過半数はイオン株式会社ですが、イオンモール株式会社とイオン株式会社はあくまで別の会社です。どちらも上場しています。

そういう目でイオンモール株式会社の決算を眺めてみると、有利子負債約4,000億円に対し経常利益は460億円。不動産業だからその辺やむを得ないとしてもちょっと上場企業にしては多くないかい?というのが懸念事項。もちろん、裏付けとしての有形固定資産(多分ほとんどがイオンモール)が9,000億円あるんだけれども、不況になった時に減損したりしないよね?リートに売ってお金に換えるにしても不況下じゃ買い叩かれるだろうし、そもそもリートだってそんな状況じゃ資金調達できないよね?イオンモール自体は収益を生むものですが、いざ!という時に間に合うのか、が最後の懸念として残ります。

結論としては投資判断は中立とします。金利がだいぶ高めに決まればリスク覚悟で突っ込んでよいと思いますが、中央値の0.4%程度ではちょっとね・・・証券会社から営業があれば、お付き合いを含めて少額買うかも。

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四国電力が個人向け社債発行!

四国電力が個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:2年9ヶ月
金利条件:0.10%~0.20%
発行総額:100億円
社債額面:10万円
募集期間:平成30年2月19日~平成30年3月13日
格付け:A+

電力債です。震災後、電力会社は軒並み信用格付けを落としましたが、それでもなお、スプレッドは完全に潰れた状態が続いています。今回の四国電力債は、通常の3年債から期間が短くなりましたが、金利が0.15%しかつかないというのでは買う気になれません。投資判断は買い非推奨です。安全性は高いのでしょうが、日本中の銀行の預金保険枠を使い切ったというような人でもない限り、投資する意味はあまり感じられません。

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オリックス銀行がソフトバンクグループ向け金銭信託を募集!

オリックス銀行がソフトバンクグループ向け金銭信託を発行することが分かりました。
ソースはオリックス銀行

発行要項
償還期限:1年
金利条件:0.48%
発行総額:不明
募集単位:100万円以上100万円単位
募集期間:平成30年2月13日~平成30年3月20日
格付け:J-1
その他:100万円購入ごとに現金500円プレゼント

オリックス銀行によるソフトバンクの金銭信託が募集を開始しました。

再度仕組みを説明しておきますと、我々投資家が資金をオリックス銀行に預け入れると、オリックス銀行は信託としてその資金を預かり、ソフトバンク(ソフトバンクグループ株式会社)に融資します。ソフトバンクがその資金を1年後に元利金とも返済できれば我々投資家の勝ち、返済できなければ負けで、投資したお金は紙クズになります。オリックス銀行が何らかの救済措置を取るということはありませんし、責任も取りません。

格付けはJ-1という見慣れないものがついていますが、これは短期格付けと呼ばれるもので、長期格付けに直すとA+からA-ぐらいの格付けです。投資適格の範囲内と言えます。

購入はオリックス銀行にeダイレクト預金口座が必要です。オリックス銀行によると10日ほど時間が必要とのこと。早めに申込しましょう。また、購入は一度に1億円までしか出来ず、1億円以上投資するには再度の申込が必要です。

この商品のポイントとしては、1年以内にソフトバンクグループ株式会社(ソフトバンクの持ち株会社)が倒産するかどうかが見極めポイントです。色々と言われている会社ですが、傘下にヤフーやソフトバンクというキャッシュを稼ぐ会社を持っており、また子会社のソフトバンクを親子上場させることで資産の流動性が高まるものと考えられるため、株価の動向はさておき、1年以内の倒産はないのではないか、と考えております。こうした判断のもと、0.48%+500円(実質0.05%相当)の利率、そして1年間の運用期間というのは非常によいものとshasaiwatchは判断いたします。投資判断は買い推奨です。

当面寝ている資金はこれでよいのではないでしょうか。今回買えなかったとしても、3ヶ月ぐらいごとに似たような条件で発売されているので、次のチャンスを待ちましょう。

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ジャパン・ホテル・リートが個人向け社債発行!

ジャパン・ホテル・リート投資法人が個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:10年
金利条件:0.84%
発行総額:100億円
社債額面:100万円
募集期間:平成30年1月24日~平成30年2月20日
格付け:A+

いいのが出てきたじゃないですか。長期金利が0.08%の時代にその10倍の金利。問題点は、これに気付くのが遅れたということ。既に大和・日興はオンライントレード締め切り、みずほは公表してはいませんが、多分売り切れでしょう。無理はしない、更新は頑張らないつもりでいますが、逃すと惜しい・・・

ちなみに、ジャパンホテルリートの財務内容ですが、流動資産と有形固定資産で2700億円、負債総額は1600億円あり、何かが起きて資産投げ売りとなっても純資産を維持できると考えられるため、倒産の心配は今のところしなくていいと思います。投資判断は買い推奨です。さて、キャンセル待ちの列に並ぶとしますか・・・

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小田急電鉄が個人向け社債発行!

小田急電鉄が個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:3年
金利条件:0.11%
発行総額:100億円
社債額面:100万円
募集期間:平成30年1月12日~平成30年1月30日
格付け:AA-

投資判断は買い非推奨です。理由はイオンカードセレクト利用の場合、イオン銀行の普通預金金利が0.10%だから。自由に出し入れ出来て預金保険対象で金利が0.01%の差しかないのに動く気にはなれません。

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クレディ・スイスが個人向け社債発行!

クレディ・スイス・エイ・ジーが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:10年
金利条件:0.32%
発行総額:3.3億円
社債額面:500万円以上100万円単位
募集期間:平成30年1月17日~平成30年1月30日
格付け:A
その他:半年ごとに早期償還の可能性

クレディ・スイス債です。
ちばぎん証券で取り扱っている社債ですが、投資判断は買い非推奨です。

この社債は、1年経過後、半年ごとに発行体に裁量による早期償還の可能性があります。つまり、クレディ・スイスがやっぱり返すわと通知してきた場合、有無を言わさず社債が償還されてしまいます。このため、将来金利が上がった場合には早期償還はされずに含み損のまま塩漬けにされ、金利が低下して含み益が発生すると早期償還されてしまいます。

そういう発行体に有利な特約が仕込まれている以上、ある程度の金利が欲しいところなのですが、この社債の金利はキャンペーン定期とあまり変わりがなく、購入する旨味に乏しいものと判断されます。以上から、見送りが妥当。

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オリックス銀行のeダイレクト金銭信託

オリックス銀行が、金銭信託を発行することが分かりました。
ソースはオリックス銀行

発行要項
償還期限:1年
金利条件:0.48%
発行総額:不明
募集単位:100万円以上100万円単位、1億円上限
募集期間:平成29年12月11日~平成30年1月22日
格付け:J-1

オリックス銀行と名乗っていますが、事実上、ソフトバンクの1年もの社債です。どういうことか説明します。

今回、オリックス銀行は信託勘定で我々投資家から資金を集め、その資金をソフトバンクに償還期限1年で融資します

ソフトバンクはその資金に利息を付けて1年後に返済し、オリックス銀行が手数料を引いた残りを我々投資家に分配します。一応分配金額は決まっており、金利0.48%です。信託なのでこの金利は確定のものではなく、予定のものですが、過去の発行結果を見る限り、予定どおり利息を付けて償還されています。

なお、ソフトバンクが償還前に逝ってしまった場合、オリックス銀行は何か補填をしてくれるわけではありません。破産配当を受け取るか、サービサーに貸出債権を売却する話が決まるまで償還を引き延ばし、元本を大幅に下回る回収額を我々に分配するのみです。その意味ではオリックスの手数料稼ぎに付き合わされているというかなんというか、まあでも低金利の昨今、こういう形であっても受け入れていくのが社債投資家というものなんでしょう。

つまり、この信託のリスクは、ソフトバンクが1年以内に倒産してしますことがリスクです。その可能性を考えることが必要ですが、今回、JCRがJ-1の短期格付を付与しています。見慣れない格付けですが、JCRのサイトによると、長期格付との対応関係だと、J-1はA+からA-のものに付与されるそうです。商品説明書によると、J-1は確実性が最も高い、ということだそうですが、JCRのサイトにはさらに上にJ-1+という格付もあり、まあ何というか金融庁長官が見たら目がキッてなりそうな説明書です。

投資判断は買い推奨です。ソフトバンクは色々と言われていますが、有価証券を多く保有しており、最終的に沈むことになったとしても当面1年間の流動性に懸念がある会社ではありません。この水準ならば投資する価値あり!といえると思います。

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