個人向け社債ウォッチ!

個人向け社債の起債情報をウォッチするブログ。個人向け社債の購入方法に関する記事や個人向け社債のランキング、個人向け社債の利率などの記事。初心者歓迎。3年物の個人向け国債の金利推移もウォッチ

SBIがようやくソーシャルレンディングに参入

参入すると宣言してなかなか参入せず、東電の発表並みに信用ならなかったSBIのソーシャルレンディング事業が、ようやく始まりました。

運営会社はSBIソーシャルレンディングサポートで、ここで我々から集めた資金を子会社を通じて個人に貸し出し、返済を元金と配当金として分配するという仕組みです。 moneoAQUSHと比べてどこが違うのかと言えば違いといえる違いはなく、moneoの特徴である個人の思いをぶつける場もなければ、AQUSHの格付け別の商品設計もありません。まあ、何がいいかといえばブランド力でしょう。

ただ、金融業界においてブランド力というのは無視できないもので、ましてや先行2社が伸び悩んでいる中、あえて何の特徴も持たせず量とブランドでごり押しするというのは一つの戦略だと思います。サラ金業界が壊滅状態となった今、マーケットは空いているわけですし、タイミングとしても決して悪くないものと言えるでしょう。

投資商品としては、第二種金融商品取引業らしく中期・中リスク・中リターンの金融商品になっています。shasaiwatchが今後発展を最も期待している分野で、将来的には個人向け社債や株式と並ぶ個人投資家向け商品の中核になって欲しい分野です。以前shasaiwatchが人柱宣言をしたミュージックセキュリティーズもこの一種。投資したファンドは、現在0.21%の利回りを達成できる見込みだそうです。SBI債も買い損ねたし、ここもちょっくら人柱になりに行きますかね・・・

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【再チャレンジ】ソシエテ・ジェネラルが富裕層向け社債発行!

ソシエテ・ジェネラルが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:5年
金利条件:1.00%
発行総額:50億円
社債額面:1000万円以上100万円単位
募集期間:平成23年6月9日~平成23年6月13日
格付け:A+
その他:ラスト2年は金利がステップアップ(ステップアップ幅未定)

前回、物凄く不人気で最終的に発行額が10分の1になったソシエテ・ジェネラル債です。富裕層向けで購入できる人がそもそも制限されている社債です。三菱UFJメリルリンチPB証券からお呼びがかかるほどの富裕層になったら投資を考え始めましょう。

もっとも、今回の社債に投資する価値があるかと言われれば微妙なところです。一応期限前償還条項はないものの、ステップアップ幅も0.05%~0.50%でそれほどおいしい社債にはなりそうにありません。これだったら、リスクを覚悟で地震の被害が少なかったユナイテッド・アーバンの公募増資とか、今夏中部電力に送電してメシウマになりそうな関西電力とかの方が面白そうです。万一民主党政権が崩壊となったら短期的には株高になりそうですしね。

投資判断は中立です。確かにいい社債とは言い難いですが、オリックスやソフトバンクよりはいい感じですし、お好みでどうぞという感じで。

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ソフトバンクのメガソーラー計画は実現するか?

大震災、そして福島第一原発事故以降、日本のエネルギー、特に電力をどのように確保するかの話が国家的な課題として急浮上しました。特に日本は島国であり、電力を自給する必要があります。ドイツやスイスのように面倒なことはフランスに押し付けて「脱・原・発!」などと盛り上がることは出来ません。

電力供給を安定化させるためには、結局のところ「バリバリ作る」と「使わない」の2つしかありません。「使わない」方は節電意識を高めていくとか、エネルギー効率のいい照明を使っていこうとか電気以外の力で何とかしようなどの細かな積み上げでどうにかなりそうです。東電の消費電力ブログパーツなんてのも最近あちこちで見かけます。浜岡が止まった中電もこの夏ギリギリの見通しなわけですが、中電のは見かけません。きっとブログパーツの開発者は河村たかしが嫌いなんでしょう

閑話休題、電力の安定供給ですが、「バリバリ作る」方はかなり面倒臭そうです。原子力・火力・水力・風力・地熱・バイオマス・その他色々と各々に短所があり、利権も絡みやすい。しかも、在庫が出来ないというのも厄介です。ピークに合わせて準備しておかないと結局停電になるというわけで、平時は無駄な発電施設を抱えるということになるわけです。

どうにかなんないのかと思っていたら、蓄電式太陽光発電システムなるものを発見。これは!と思ったのですが、見たところ自動車用のバッテリーを太陽光発電に繋いだだけという代物のようです。まあ、確かに蓄電はできますけど。誰でも考え付くようなことを敢えてやって、しかも売ろうとするその根性は評価すべきなんでしょう。別に地震に限らず、台風とかで停電になった時でも使えそうだし、値段もまあまあだし。スマートグリッドで発送電を分散型にして全体のリスクを下げようという考え方もあるわけですし。案外こういう単純なのが主力になっていくのかも。

さて、そんな小さな発電所がクローズアップされる中、孫正義はメガソーラー計画を発表し、分散型クソクラエな太陽光発電による脱原発を志向しています。耕作放棄地に作るという発想だそうですが、果たしてうまくいくのでしょうか?

shasaiwatchは、ソーラー発電の成功は「土地代がかからない、あるいは桁違いに安い」ことにかかっていると考えています。ソーラー発電は現状、発電量から見て設備投資を回収できるかどうかすら怪しい産業であり、今後の技術革新によって回収の見込みが立ったとしても、減価償却費相当額をようやく超えた収益を土地代で持っていかれるようなことがあればパーです。現在の太陽光発電が民家や工場の屋根の上に主に設置されるのは土地代がゼロという側面も十分指摘できます。わざわざ土地を借りて太陽光発電プラント作りますか?って話です。

その意味では耕作放棄地というのは決していい土地ではありません。耕作放棄地はタダで借りることが出来ないからです。(太陽光発電の効率性から見て)高い金を払って土地を借り、収益見通しのない発電をするのであれば、これは実質的に耕作を放棄した農家への補助金です。これは決して倫理的とは言えない。

もしも太陽光発電を推進するならば、空港の周辺、公害などで土壌汚染された土地、広大な原野、湖沼の上など、現在すでに空き地で、他に用途がないような土地を狙うべきでしょう。福島第一原発から半径30kmぐらいの陸地に太陽光発電を敷き詰めると、福島第一原発並みの電力が生産できるそうです。また、日本には99のほとんどが不採算な空港があり、その周辺は建物の建設が禁止されています。産廃処理施設跡地やオリンピック誘致を前提に作ったものの誘致に失敗し、今は広大な空き地となっている人工島があります。琵琶湖に古タイヤを浮かべてその上に太陽光発電を乗せるというのも面白そうなアイデアです。

現実問題として脱原発を進めるために自然エネルギーを使うならば、いかに利益を出すかが問題になるでしょう。孫氏の計画にはおおむね賛成できますが、若干修正すべきところがあるのかな?という印象です。

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オーストラリア・コモンウェルス銀行の個人向け社債、発行中止

オーストラリア・コモンウェルス銀行が発行予定だった個人向け社債は、発行中止になりました。
ソースはEDINET

前回の記事で「こういう債券は機関投資家に販売すべき」などと書いて買い非推奨にしていたら発行中止になってしまいました。個人向け社債の発行中止は震災で発行未定となり、そのままずーっと未定になっているANA債以来ですが、何かあったのでしょうか。

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オリックスが個人向け社債発行!

オリックスが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:5年
金利条件:0.55~1.55%(平成23年5月31日条件決定)
発行総額:未定
社債額面:100万円
募集期間:平成23年6月1日~平成23年6月14日
格付け:A

オリックスも起債ですが、こちらもソフトバンクと条件が変わりません。格付けはオリックスの方が上ですが、インフラ産業であるソフトバンクの方が安心感があります。

つまり、投資判断は買い非推奨です。ソフトバンクですら投資する価値なしと見ているのに、オリックスを推奨するわけがありません。

ところで話は変わりますが、最近、アコムが社債を発行しました(ただし、機関投資家に限る)。

発行要項
償還期限:3年
金利条件:3.67%
発行総額:200億円
社債額面:1億円
格付け:BBB

shasaiwatchとしてはこちらの方を個人向けとして出してほしかったですね。三菱はアコムを見捨てないでしょうし、3年でこの金利。間違いなく争奪戦になっていたでしょう。このブログを見ている証券会社の引受部門の方がいたら参考にしていただければと思います。

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ソフトバンクが個人向け社債発行!

ソフトバンクが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:5年
金利条件:0.60~1.40%(平成23年6月3日条件決定)
発行総額:1000億円
社債額面:未定
募集期間:平成23年6月6日~平成23年6月16日
格付け:BB+

かつて当ブログを祭りにさせた2年5.1%債の償還がもうすぐということで、切り替え債ではないかと思われます。あれから格付けは変わらないのに5年1%とは随分信用力がついたものです。格上げが検討されてはいるものの、ソフトバンクは今もまだ投機的、投資不適格の格付けです。今回の社債とは別に機関投資家向けに発行される南海電鉄債が5年0.96%というところも気に入りません。南海も決していい財務内容とは言えませんが、それでも投資適格です。

孫正義とソフトバンクは今後も日本をリードしていく人物と企業でしょう。しかし、その社債に投資する価値があるかというと、いささか知名度を恃み過ぎではないでしょうか。投資判断は買い非推奨とします。これはいくらなんでもバブル。

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愚痴とか

最近ゆっくりパソコンに向かう時間がないなあ・・・携帯で更新する技術を身に付けないと過疎ブログになってしまうぞ・・・

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オーストラリア・コモンウェルス銀行が個人向け社債発行!

オーストラリア・コモンウェルス銀行が個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:5年
金利条件:0.50~1.00%(平成23年5月24日条件決定)
発行総額:未定
社債額面:10万円
募集期間:平成23年5月25日~平成23年5月31日
格付け:AA

正直、野村証券が主幹事の社債にあまりいいブツがない気がします。前回の野村HD債よりはよほどマシですが

発行体はともかくとして、期間と金利からしてメリットは全く感じられません。せいぜい社債額面が10万円だと小口の投資家にも買いやすいというのがメリットなのでしょうが、小口の投資家がこの金利で5年寝かす意味があるのかと言われれば、正直ないです。こういう債券は機関投資家に向けて販売すべきものです。

投資判断は買い非推奨とします。野村さーん!営業力ってのは商品力なんですよー!

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今月の個人向け3年国債の利率

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今月の個人向け3年国債の金利は0.240%となりました。先月に比べ0.02%の下落です。

ちょっとしたトラブルで更新が大幅に遅れておりました。まあ、福島県民のように放射能におびえるとかそういう事態ではないのですが、巻き込まれている間はそんな被災地を思いやる余裕などなく、ひたすら放送禁止用語を怒鳴り散らしていました。

放射能といえば、静岡県の川勝知事が荒茶の放射能検査を拒否して話題になっています。この人は嫌いじゃなかったんですが、今回の件では株を下げました。放射性物質を被った農作物が出たら、いかに安全性をアピールするかを考えなければならない中、検査すら拒否したらまず消費者はついてきません。ヤバいかヤバくないか分かんないけどとりあえず飲めという態度です。いくら政府や東電の態度がそうだからといって、それに倣っていてはダメでしょう。2chでは早々に静岡茶を「ピカ茶」と呼び始めています。どのようにして安全・安心を理解させ、アピールしていくのか、地方自治体は腕の見せ所だと思います。

閑話休題、個人向け国債の金利が下がりました。今後の景気見通しの暗さを反映したものだと見られますが、しかしそれにしてもアレですね。株式市場も社債市場も落ち着いていますね。およそ300兆円ある東証上場企業の株価が平均6%ダウン。被害額18兆円は大震災の損失見込みとほぼ一致。見合いで金利が低下。日本の市場は事後的には本当に正しい。こんな中、日銀に国債を引き受けさせようなどと言う連中の気が知れません。

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トラブル発生

トラブル発生。更新不可。復旧を急いでいます。ただちに致命的な影響はない。

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スペイン開発金融公庫が個人向け社債発行!

スペイン開発金融公庫が個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:4年
金利条件:1.42%
発行総額:55億円
社債額面:100万円
募集期間:平成23年5月16日~平成23年5月31日
格付け:AA
その他:スペイン王国の保証付き

のっこりもの♪のっこりもの♪(西武のCMっぽく)

大規模な祭りの後、ひっそりと発行されるこの社債、shasaiwatchも完全に見過ごしていました。情報提供いただいた皆さんありがとうございました。しかしこの微妙さ加減、SBIを買えなかった連中をターゲットにしたと言われても文句は言えないでしょう。shasaiwatchもその連中の1人ですが。

しかし、いったんSBIに入れた資金を本社債を販売する日興に入れなおすというのも手間が面倒と思う次第です。こういう手間を惜しんで儲けようというのはダメなんでしょうが、SBI債を買い損ねた今、そんな気にはなかなかなれないというのが現状です。

ところで社債の内容は、1ヶ月前とはうってかわって高金利の社債となり、興味深いディールといえます。スペイン政府の行く先は心配ですが、それを呑みこんでの投資ということであれば、一応投資する価値はあるんではないかなと。日本政府より格付け上だし。個人向け国債でこれだけの金利になったら買う?と考えた時の判断でいいかと。

投資判断は買い推奨とします。資金移動させますか・・・

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SBI債、わずか5分で売り切れる

 みなさんSBI債買えましたか?shasaiwatchも参戦してたんですが、開始時刻直前にちょっと用事が出来てしまい、パソコンの前を離れることに。さっさと済ませて戻ってきたら売り切れてました。時に18時08分でした。パソコン立ち上げて、ログインして待ってたのに!

前回は55分で売りきれ、4ヶ月ぶりの起債ということもあり、そんなに持たないだろうなとは思っていましたが、まさか5分とは。発売時刻にウンコしてたら買えない社債になってしまいました。

逆に考えると、事業基盤と知名度があれば、ネット販売することでどんな企業もあっさりこのレートで起債できてしまうわけで、恐ろしい時代になったものだなあとも思ったり。

そういえばもうすぐシティ債の償還です。今回買えなかったことでまた資金がだぶつきます。今後都銀の劣後債の早期償還もあるでしょうし、民主党政権の不始末で投資対象も減るばかり。何をどうすべきやら、思い悩む日々です。中部電力株なんてどうなんでしょう。配当利回りが維持できるかが心配ですが、悪材料出尽くしの感もあります。

ところで今回、初めてスマホから投稿してます。うまく出来たででょうか。出来ていればすごく楽になるんですが…

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SBIホールディングスが個人向け社債発行!

SBIホールディングスが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはSBI証券

発行要項
償還期限:1年
金利条件:1.86%
発行総額:200億円
社債額面:10万円以上1万円単位
募集期間:平成23年5月13日~平成23年5月23日
格付け:BBB

4か月ぶりの起債です。毎回瞬間蒸発することで有名なSBI債がついに登場です。
さて、前回の起債から時間が経っていることもあり、財務内容を再確認しますが、直近の財務内容は12月末時点のものしかなく、今年の決算見通しや東日本大震災の影響を見極めることは困難です。

しかし、SBIの連結純資産は12月末の段階で4000億円あります。工場や原発を持っているわけではないので、同社が東日本大震災によって影響を受け、倒産に追い込まれるということは考えにくいと判断されます。収支やキャッシュフローもまあまあバランスが取れているし、1年以内に逝ってしまうことは考えにくいと思います。

投資判断は買い推奨とします。毎回、なくなるのが早い社債です。SBI証券でしか買えませんので、あらかじめ口座を作って入金しておき、発売と同時に購入する必要があると言えるでしょう。

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大和証券グループ本社の個人向け社債金利決定0.71%

大和証券グループ本社が発行する個人向け社債の利率が決まりました。0.71%です。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:3年
金利条件:0.71%
発行総額:300億円
社債額面:100万円
募集期間:平成23年5月9日~平成23年5月23日
格付け:A

高金利金融機関はどこスレのまとめwikiを見て決めたような利率です。あるいは自分のところの銀行のキャンペーン金利を見て決めたのでしょうか。買う気に全くなれない社債です。一体誰が買うんだ。

投資判断は買い非推奨とします。今回の社債といい、大和ネクスト銀行といい、大和証券には本当に失望しました。

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【祭り終了】大和ネクスト銀行がまさかの低金利キャンペーン

大和証券グループが設立する大和ネクスト銀行の開業記念キャンペーン金利が発表されました。

しかしながら、金利が1年定期で0.4%と精彩を欠いたキャンペーンで、金利乞食たる我々としては、大和ネクスト銀行口座開設でJCBギフトカードでも配らない限り、預け入れしようとは思わない金利です。

やや目を引くところといえば、普通預金の金利が0.2%というところですが、これもどうやらキャンペーン期間中(8月31日)までのようですし、大々的に預金集めをして投信や外債を嵌め込んでやる!といった意気込みが感じられません。ネット証券とネット銀行の融合というにしても、そういうことに興味のある人はとっくにSBIに行ってるし。

果たして何がやりたいのでしょうか?社長のごあいさつにも「アジアを代表する証券グループに飛躍する」ぐらいしか書かれていません。中途半端に終わりそうな気もしますが、今後切ってくる(はずの)カードに期待します。

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何度でも言ってやる!東電は倒産させ、賠償の不足額を国庫負担すべき

福島第一原発事故に伴う賠償金を支払うため、原発賠償機構なる特殊法人を立ち上げて東電に公的資金を注入し、無制限に賠償させるという案が通りそうですが、反対です。「東電が無制限に賠償」という言葉は聞こえは美しく、馬鹿な大衆(特にヤフーニュースのコメント欄あたりで騒いでいる連中)の支持を取り付けやすく、政治的には美しくまとまった案と言えるでしょう。

しかし、この案はいわば「一時的に公的資金で賠償金相当額を貸し付けた後、数十年かけて回収する」という案です。民主党政権名物の先送りです。銀行融資や他の電力会社の負担金もあると主張しても、銀行の預金は現在、そのかなりの割合が国債に回っているので、国債を経由しているかしていないかの違いに過ぎません。他の電力会社にとってはいい迷惑の話で、なぜ自分のところは事故を起こしていないのに賠償金の一部負担をさせられなければという思いがあるはずです。東電以外の原発がぽぽぽぽーんした時にはこの機構が助けてくれるのでしょうか?

話を戻すと、賠償金を東電に貸して、それを回収しようというのですから、当然に東電のデフォルトリスクを意識しなければいけません。当面、増資や社債発行といった市場からの資金調達が不可能になった東電は、今後どのように資金調達していけばいいのでしょうか?賠償金相当額は機構から出資を受けられるのでしょうが、発行済み社債やこれまで受けた融資、特に緊急融資の返済はどのようにしていくのでしょうか?現状では銀行も融資しないでしょう。そうなると早期のデフォルトも視野に入ってきます。

また、当面のデフォルト危機を乗り切っても、福島原発が動かせないため、東電の収益力は今後、低迷することが確実です。ビンラディンが死んでも原油が暴落することはないでしょう。カダフィが死んでも原油が暴落することはないでしょう。で、その挙句値上げするという報道です。独占企業かつ人の生死にかかわる企業だからこそ出来る暴挙です。株主や債権者が守られ、顧客が泣かされるというのは異常な企業です。反社会的と言って差し支えない

実際問題として、今後東電が生きていくためには値上げは不可避です。しかし、独占企業が己の不始末で大事故を起こしておいて、そのツケをユーザーに回すのは反社会的です。値上げをするのならば、十分に競争的な環境が作られた後か、あるいは株主や債権者が泣いた後です。

東電は会社更生法に基づく倒産処理を進めるべきです。その前に「東電の倒産処理において震災後に発生した債務を優先債権とする法律」を成立させる必要がありますが、いずれにしても株主や債権者は泣くべきです。甘い企業に投資していたのが悪い。東電を倒産させた上で、別会社を立ち上げて原発を除いた経営を譲渡し、その譲渡代金で賠償を支払うべきです。余れば債権者に配当できますし、不足すれば国庫負担とするべきです。その際、新しく立ち上げる新・東電には公的資金を投入しても構いませんし、新・東電買収の際に社債を新たに発行するのもいいでしょう。新・東電は早期に上場できるでしょうから、公的資金の回収も早く、うまく利益が出れば国庫負担する賠償金の原資にもなります。このプロセスを踏んだ後であれば、値上げを受け入れてもいいと思います。株主や債権者が十分に責任を果たした後ですから。

その他の個別の話題ですが、この際発送電分離をするべきだという意見がありますが、shasaiwatchは発送電分離のメリット・デメリットについて詳しくないのでこれについては意見を控えます。東電社員の給料をカットした件は、あまりいい事とは思いません。きっと他の電力会社に優秀な人材が引き抜かれ、ますます経営の効率性が落ちるでしょう。役員報酬のカットですが、十分とは思いません。全額カットすべきでしたし、遡及して返させるなどのことも検討すべきでした。しかし、来月選ばれるであろう次の経営陣まで、格安の給料で働かされるとなると、これも経営の効率性を下げるのでやめるべきであろうと思います。

いずれにしても、不適切な経営を行い、大事に至った企業をこのままのさばらせるべきではありません。日本の翼JALは会社更生に至って、東電は救済されるというのは理屈に合いません。悪しき企業は市場から退出するほかありません。

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