個人向け社債ウォッチ!

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【2本建て】JICAが個人向け社債発行!

国際協力機構が個人向け財投機関債を発行することが分かりました。
ソースはJICA

【6年債】
発行要項
償還期限:6年
金利条件:0.20%~0.60%
発行総額:100億円
社債額面:10万円
募集期間:平成24年12月10日~平成24年12月25日
格付け:AA-

【10年債】
発行要項
償還期限:10年
金利条件:0.50%~1.10%
発行総額:100億円
社債額面:10万円
募集期間:平成24年12月10日~平成24年12月25日
格付け:AA-

JICAが起債してきました。昨年から、個人向け国債の販売低迷を受けて個人向け国債の代わりに財投機関債を個人向けに販売するという政府方針のもと起債されてきたものですが、JICA以外の財投機関が発行した例は今のところありません。個人が財投機関債に投資できる唯一の案件なのではないでしょうか。

条件は国債に近似しており、信用力も実質的に国債並みなので、国債との比較が中心になります。ブルームバーグによると、国債の利回りは現在6年物で0.26%、10年物で0.74%となっており、JICA債の条件はいずれもこれを上回っております。

なお、募集が始まる12月は、個人向け国債の発行月で各証券会社がキャンペーンを行う見込みです。9月の記事をもとに今回のキャンペーンで500万円の個人向け国債を買い込み、2万円のキャッシュバックを受けたと仮定すると、金利を0.02%~0.03%ほど押し上げる効果があるようです。

JICA債が仮条件の中央で、それぞれ0.40%、0.80%で決まった場合、いずれも若干ですがJICA債の方が有利になります。しかし、6年債はキャンペーンを加味しても十分なスプレッドがある一方、10年債の方は今後の金利動向次第では国債+キャンペーンよりも不利になる可能性があります。なお、新発個人向け国債に6年物はないのでその辺はまあ、なんというか適当に処理してください

6年債についての投資判断は買い推奨、10年債についての投資判断は中立とします。個人向け国債への投資を検討されている方はJICA債にも注目してもいいと思います。大和、三菱、野村の各証券会社で取り扱う予定だそうです。

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【アンケート】SBI債当たった?【2012年11月】

勤労感謝の日です。投資先が必死に稼いできた営業利益から金利を抜いている我々社債投資家は投資先に感謝しましょう。なお、営業利益が赤字の投資先はぶん殴ってもっと働かせましょう。

というわけで恒例のSBI債アンケートです。今回はコメント欄で約定できたという人が多かったのでshasaiwatchも期待していたのですが、「約定できず」の文字。大変残念な気持ちで、買いたくて買えなくて長すぎる夜に光を探しては1人たたずんでいる次第です。そろそろ当たってくれないものでしょうか。

投票は1人1日1票まで可能です。たくさんの投票をお待ちしております。



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SBIソーシャルレンディングがまたしても不動産事業者ローンファンドを募集中



SBIソーシャルレンディングが香ばしいファンドを募集し始めました。その名も「SBISL不動産担保ローン事業者ファンド」です。同種のファンドはかつてここでも紹介したことがあり、基本的に同じものなのですが、よくよく調べると実に薫り高いファンドであることが分かったため、記事を書きました。

まず何が香ばしいって、商品概要のURLに「reit」なんて入れちゃってるところ。この商品のどこがReal Estate Investment Trustなんでしょう。CLO(Collateralized Loan Obligation、貸出債権担保証券)と言った方が適切だと思うわけですが、誰かチェックしなかったんでしょうか。まさか本気でリートだと思ってるんでしょうか。

さらに、Q&Aで「借り手の募集はどうやって?」という質問に対し、「ホームページ上等で」と回答しているにも関わらず、サイトを見ても(借り手側のサイトにも)募集しているところが見当たらなかったという点も挙げなければなりません。借り手が見つからなければ無利子かつ自動でロールオーバーされるという仕組みを導入しており、親密企業に資金が流出してしまうという事態はなさそうですが、リスクの観点から見て、募集開始時点で今回の借り手を公開するぐらいのことはしてもいいんじゃないでしょうか。それがダメならせめてTDBの評点ぐらいは。

今回のファンドの仕組みは、サービスの特徴のトップに「不動産担保ローン事業者向けに債権及び不動産を担保とした貸付け事業を行うことを目的」としていることからも分かるように、不動産を担保に融資する企業(おそらくマチ金)に対してSBIソーシャルレンディングが融資を行い、それを証券化するというものです。つまり、今回のファンドのリスクとしてまず第一に「融資先であるマチ金が倒産するリスク」があります。以後、不動産担保ローン事業者と書くのが面倒なのでマチ金と書きます。

さて、第一のリスクであるマチ金の倒産リスクを低減するため、SBISLはマチ金に対し、「貸出債権への質権設定」を行いイザという時にはマチ金の顧客から直接回収することを可能にしており、さらにマチ金が顧客からもらっている担保の不動産の抵当権に質権設定の付記登記までしています。

これは我々投資家にとってはプラスの内容で、イザという時の回収力を上げるのみならず、かつて日本振興銀行を倒産に追い込んだ貸出債権の多重譲渡リスクもなくなります。

しかし、第二のリスクとして質権を実行しても回収しそこねるリスクがあります。そもそもマチ金の不動産担保融資が原債権です。担保には銀行筋が先に担保設定しているケースが多々あり、担保を競売しても銀行筋に先に持っていかれて満足な回収が出来ないことも多いでしょう。この辺の事情は、不動産担保ローン事業者(笑)を描いたマンガ、ナニワ金融道に分かりやすく描かれています。

そういうリスクを踏まえた上で目標利回り3%ってどうなのとなると、正直そこまでオイシイ案件とも思えません(キャッシュバックは考慮に入れないものとして)。ミュージックセキュリティーズだと、ミュージシャンのパトロン気分という損失が出た時の言い訳が用意されているわけですが、SBISL不動産担保ローン事業者ファンドにはそういうものがあるんでしょうか。マチ金の金主気分なんでしょうか。金畑社長や灰原君を応援したい人のためのものなのでしょうか。

SBIソーシャルレンディングがこの手の企業の中ではかなり頑張っている方で応援したいのですが、透明性が限られた中でこの条件では見送りです。次回に期待。せめてCLOをREITと言わないようにしてほしいものです。


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SBIホールディングスが個人向け社債発行!

SBIホールディングスが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはSBI証券

発行要項
償還期限:1年
金利条件:1.60%
発行総額:150億円
社債額面:10万円
募集期間:平成24年11月20日~平成24年11月26日
格付け:BBB

また今回も抽選のSBI債です。抽選は本日12時から明日17時までです。

いい加減当たって欲しいと願っているのですが、これまでshasaiwatchは一度も当たったことがありません。当たってくれないとそろそろ本当に申し込んでいるのかと疑われかねないので、いい加減当選して欲しいです。

投資判断は買い推奨です。SBIには現在、金融庁検査が入っていて、まあ多分ないだろうけどもしかしたらと思っていたのですが、案の定何もなくここまで来ているので、とりあえずしばらくはどうにかなるだろうとの判断です。本当に危なかったら過去エライことになったUFJ銀行やりそな銀行、日本振興銀行などの例から考えて、既に大騒ぎになっているでしょう。

毎度のことですがSBI証券が独占販売します。SBI証券に口座を持っていない人は、口座開設をお勧めします。ここはSBI債に限らず様々な個人向け社債をネット販売する証券会社で、常に情報をウォッチしておいた方がいいためです。


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阿波銀行が個人向け社債発行!

阿波銀行が個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:5年
金利条件:0.35%~0.75%
発行総額:100億円
社債額面:100万円
募集期間:平成24年12月10日~平成24年12月20日
格付け:A+

徳島県の地方銀行である阿波銀行の個人向け社債が出て来ましたが、この金利はなんなんでしょう。どうしても個人向けに売らなければならない事情というのがなければ、機関投資家向けでいいのではないでしょうか。

投資判断は買い非推奨です。当面待機組でいましょう。景気対策と称してクリスマス商戦で消費した方がいいかも。

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オリックスが個人向け社債発行!

オリックスが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:5年
金利条件:0.725%
発行総額:350億円
社債額面:100万円
募集期間:平成24年11月19日~平成24年12月6日
格付け:A

オリックス債の登場です。かつては高金利社債として知られたオリックス債も、今や5年で0.7%台。敢えて購入する必要があるのかという社債に転落してしまいました。それもこれも金融緩和がひどすぎて低金利が長期にまで及んできていることが原因です。安倍晋三が現時点で次期首相として期待されていますが、コミュニタリアン系の右翼で経済のことは非常に怪しい人物です。前回、首相だった時には小泉内閣の改革による好景気が継続していたため経済面ではあまり叩かれることのなかった人物ですが、社債投資家にとっては面白くない人物です。

おそらく、金融緩和を一層推し進めてさらなる低金利を続ける一方、景気は全く回復しないか、国土強靭化とか称するFFシリーズでいうところに「ぜになげ」をやらかしてハイパーインフレを起こすかでしょう。通貨の信任を保ちつつ、規制緩和と財政縮小をするという政治的に困難な課題に取り組むほか、日本における景気回復はないのです。

そんなわけで、この時期に焦って低金利債を仕込むと償還まで含み損となるのが目に見えているので、投資判断は買い非推奨とします。大半が三菱、日興、大和での販売となりますが、SBI証券でも発売されるようです。


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民主党がこの先生きのこるには

解散総選挙ということで盛り上がっているので、当ブログもその流れに乗ってみたいと思います。

まず最初に言っておきたいことは、shasaiwatchは民主党の支持者ではないということです。前回の総選挙の時には自民党に投票しました。その上で現在の政治状況を見るに、この状況でも民主党が生き残る方法があると考えたため、この記事を書きました。

日本の政治は、英米で主流となっている二大政党制ではなく、四大政党制に向かっていると感じます。四大政党とは、経済的自由を志向するか、国家主導的な経済を志向するかという軸と、市民的自由を志向するか、共同体の価値を重視するかという軸で分けた時に発生する四象限にそれぞれ政党が位置するというものです。実務上は隣接する象限の党が連立政権を組むことになります。

例えば自民党は、TPPに反対し国土強靭化計画を掲げるなど、自由経済に後ろ向きで大きな政府を志向しています。一方で共同体の価値を重視し愛国心を強調するなど、市民的自由にも後ろ向きです。これはコミュニタリアンの主張に近く、自民党は現在、コミュニタリアン党というべき位置にいます。

維新の会は市民的自由の観点からは自民党と共通していますが、経済的には自由主義で小さな政府を志向しています。これは、伝統的右翼の価値観であり、維新の会は伝統的右翼政党と呼ぶべきでしょう。

国民の生活が第一は、小沢一郎が意識したのでしょうが伝統的左翼政党というべきポジションを確保しており、自由経済を忌避し市民的自由に価値を置きます。本人も市民的自由の価値を強く知ったでしょうし。実際、古い極左勢力が続々と国民の生活が第一の支持を表明しています。ここまで小沢一郎が考えていたとしたら、相当なもんでしょうが、この人の事なので考えていたのでしょう。やっぱこいつは凄い。

というわけで、今回の総選挙はこの3党が争うことになると分析しているわけですが、崩壊寸前の民主党がこの先生きのこるには、この3党が取らない所を狙うしかありません。そう、小さな政府と個人の自由をともに重視するリバタリアニズムに基づくリバタリアン党です。

野田佳彦個人だけ見れば、リバタリアニズムにはある程度の親和性があると思います。しかし、総選挙を戦う上でリバタリアニズムについていける民主党の候補者は何人いるのでしょうか?しかし、民主党が政権を維持しようとすればリバタリアニズムに走るしかありません。合理的戦略として、民主党はリバタリアニズムを訴え、そして負けるでしょう。

総選挙の結果は分かりませんが、新政権は自民+維新、自民+国民の生活が第一、国民の生活が第一+民主、民主+維新の四択となり、ここに公明が加わるかどうかというところではないでしょうか。その他の党は四大政党に合流するか、事実上の諸派扱いとなるでしょう。

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北陸電力が個人向け社債発行!

北陸電力が個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:3年
金利条件:0.50%
発行総額:100億円
社債額面:10万円
募集期間:平成24年11月9日~平成24年11月29日
格付け:AA-

四国電力に続いて北陸電力も起債です。利率が0.05%上がったところで結論は同じです。投資判断は買い非推奨です。情弱を騙そうとするその発想が原発事故の原因の一つだったのを理解していない。

ところで、一時期に比べ相当下火になりましたが、いまだに首都圏反原発連合等の集団は運動してるようです。
shasaiwatchが思うに、どうして彼らは政府や電力会社に抗議するばかりなんでしょう?どうも政府という「自分ではない誰か」に全ての解決を期待している、ひいては政府は万能の存在であるかのように思っているフシがあります。

政府が万能でも問題解決が可能な組織でもないのは現状を見れば分かりそうなものですが、どうも左翼というのはその辺に幻想があるというか、甘えがあるというか。自分がどうにかしてやるんじゃという根性はないのでしょうか

例えば、利尻島を占拠するという方法があります。利尻島の人口はせいぜい5000人、数万人規模で利尻島に移住し、北海道電力からの電気を拒否し、自然エネルギーだけで電力自給を目指すというものです。可能だと言うならば、実際にやってみるというのは重要だと思いますし、利尻島規模で出来たのならばこれは世界を驚かせる事態になるでしょう。非現実的だというのであれば口永良部島(鹿児島県・人口150人)あたりからスタートしてはどうでしょう。こちらは活火山があるため地熱が取り放題です。

もう少しスマートなやり方としては、北海道電力を買収するという方法があります。原発を持つ電力会社のうち、最も時価総額が低い企業が北海道電力で、時価総額はせいぜい1400億円しかありません。プレミアムを考えても1500億円程度あれば発行済み株式の66.7%を握ることが出来るでしょう。先日、彼らは100万人規模のデモをやると主張して日比谷公園から使用を拒否されていましたが、100万人の動員が可能なら(彼らはtwitter等で自発的に集まってきたと主張しているが)、彼らに1人平均15万円出させれば北海道電力の支配をすることが出来、北海道での脱原発はそれで完了です。取締役会で原発の廃炉を決議し、株主総会で66.7%の賛成を得るのに何の支障があるでしょう。

ましてや、彼らの支持者は退職金を握った団塊世代が多いようなので、金融資産は数千万円、不動産資産と合わせれば1億円の純資産を持つ層も多いでしょう。当ブログの読者にも彼らの支持者はいるでしょう。今こそ北海道電力を買収する時です。ミサオ・レッドウルフファンドを立ち上げ、脱原発のために自らが電力会社を買収し、経営するのです。こっちの方がデモよりも脱原発のための手段としては手っ取り早いと思います。

北陸電力の話題だったのに北海道電力の話ばかりしてしまいましたが、北陸電力の時価総額も北海道電力とそう変わりません。北海道電力が無理そうなら北陸電力でもいいですね。

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SBIソーシャルレンディングのコーポラティブハウスローンファンドを再度分析



先日お伝えしていたSBIソーシャルレンディングですが、どうやら条件詳細が出てきたようなので分析してみます。

物件近隣の公示価格は655千円/㎡、物件の路線価は490千円/㎡だそうです。アーキネット社が相変わらず関わっているようなので、東京都目黒区、世田谷区あたりとにらんで国交省の土地情報総合システムで検索したところ、東京都目黒区柿の木坂2-25-25「目黒-1」がビンゴ!この周辺で路線価が490千円の物件のようです。物件はおそらく東急東横線都立大学駅の北側。あとは物件の特定だとばかりにアーキネット社のHPを見たのですが、それらしい物件はあるものの、詳細を知るには会員登録してログインしないといけない模様。

しょうがないので国税庁の路線価図とgoogle mapで周辺の路線価が490千円の道路をチェック。ストリートビューで現地を視察してみました。ここかな?と思うところはあったものの、特定には至らず。周辺は一戸建ての住宅がほとんどの住宅街でしたが、低層のマンションもないわけではなく、この近くであろうとの確信は深まりました。

ここまで書いていて、ずいぶんと悪趣味なことをやっているなあと思った次第ですが、知りたいのは目黒区柿の木坂の住民のプライバシーではなく、自分の出したお金が返ってくるかです。とにかく、この周辺にある100坪ほどの土地が我々の命綱です。

評価額は路線価で投資額を若干上回る程度のもので、不動産のみからの回収には不安がやや不安が残りますが、債務者であるコーポラティブハウスを買いたい人たちを連帯債務者にするということなので、最悪の場合でも、この人たちが今回のコーポラティブハウスを建てるために貯めてきたローンの頭金ぐらいはどうにか回収できるのではないでしょうか。リスクはどうしても残りますが、それは運用利回りに反映されていると見るべきです。

今回はshasaiwatchも購入します。この条件でこの金利ならば、全資産を突っ込むまではいかなくとも一部を投入してもいいと思います。

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四国電力が個人向け社債発行!

四国電力が個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:3年
金利条件:0.45%
発行総額:100億円
社債額面:10万円
募集期間:平成24年11月7日~平成24年11月21日
格付け:AA-

定期預金キャンペーンよりも金利の低い四国電力債です。自分の会社がいまだに定期預金並みだと信じているとしたら、さすがに経営陣の頭がおかしいと思います。頭がおかしい経営陣のいる企業の社債は買うべきではありませんし、頭がおかしくないとしたらこの条件は詐欺に近い。

投資判断は買い非推奨とします。待機組で結構。

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パナソニックは逝ってしまうのか2012年秋

パナソニックが2年で1兆4000億円を吹き飛ばすなどと話題になっており、財務分析して欲しいという要請が来ているのでやろうと思います。なお、3ヶ月前は「【特集】パナソニックとソニーは逝ってしまうのか」のとおり考えていました。

パナソニックの半期決算を見て感じたことは、報道される内容よりもはるかにパナソニックの経営状態は良いということです。純損失は半年で6850億円ですが、営業利益が873億円の黒字で、シャープとは同列に扱えません。パナソニックは本業で利益を出しているということです。赤字の原因は、繰延税金資産の取り崩しとリストラ費用、そしてのれんの取り崩しによるもので、キャッシュフローに与える影響がないものがほとんどです。

実際、キャッシュフロー計算書を見ると、営業キャッシュフローは黒字で、減価償却費相当額の設備投資を実施しており、シャープのような資金を確保するための資産売却や資金を確保するための在庫の削減などが行われておらず、危機的状況とは言えません。なお、当座比率は53%、流動比率は95%と健全性に欠ける状況なので、余裕たっぷりというわけでもない上、棚卸資産が増えてきており資金を食っています。改善が必要な状況ではありますが、シャープほど危機的な状況にはありません。

銀行からの支援も継続的に得られているようで、6000億円のコミットメントライン契約が締結されています。ということは、この短期借入金と1年以内償還の社債はほぼ全て、コミットメントライン契約を使えばどうにかできてしまうというわけで、何かとんでもない事態が起きない限り、パナソニックが1年以内に倒産する確率は非常に低いと思われます

当面の資金手当てが出来てしまっているので個人向け社債の起債などはないと思いますが、格下げもされたことですし、いい条件で買えそうですね。投資対象として面白くなってきたと言えるのではないでしょうか。

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モルガン・スタンレーが個人向け社債発行!

モルガン・スタンレーが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:5年
金利条件:0.50%~1.00%
発行総額:未定
社債額面:100万円
募集期間:平成24年11月15日~平成24年11月21日
格付け:Baa1
その他:毎年0.05%ずつ金利がステップアップ

いかんでしょ。

最近急速にクズ社債化が進んでいるモルガン・スタンレーの新発債ですが、これはひどい。BBB格なのにAA+格の金利で社債を発行しようとしています。中身など見る必要なし。投資判断は買い非推奨です。こういうのを見ると、売れ残った住信SBI債を買った人は勝ち組なのでは?と思ってしまいます。

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【特集】シャープは逝ってしまうのか2012年秋

相変わらずシャープが悲惨な決算を叩き出しながらも潰れていません。目指してる未来は会社更生なのか。前回の記事「【特集】シャープは逝ってしまうのか」が好評でしたので、半期決算が出てきたということで再度分析してみたいと思います。

なお、shasaiwatchはブルーハーツを聴きながらこの記事を書いています。

1.NO NO NO(対マスコミ的な意味で)
マスコミ報道では、繰延税金資産の取り崩しで下方修正でシャープ死亡などと書かれていましたが、第一四半期決算を見た時点で下方修正が来ない方がおかしいと考えるべきです。下方修正は想定の範囲内です。
シャープの半期決算でむしろ注目すべきは、シャープが経営改善に必死で取り組んでおり、プラズマクラスター付きコピー機を売るだけのバカ揃いではないことを証明していること、そしてそれにも関わらず、シャープは倒産に向かって一層進んでいるということです。

2.人にやさしく(頑張れ的な意味で)
第一四半期決算と半期決算を比較すると、7-9月期の売上は6455億円であることが分かります。4-6月期に比べ40%の売り上げ増であり、後述する在庫変動の分もあるのでしょうが、ぐっと売上を伸ばしてきました。売上総利益も284億円確保しており、売上総利益率は4.4%。依然として危険水準ですが、4-6月期の1.2%と比べると改善が見られます。
販売費及び一般管理費は減っていませんが、変動費のものもあるでしょうし、営業利益段階で200億近く赤字を減らしたことは一定評価が出来ます。シャープの半期決算は、相変わらず転落しつつあるものの、底に向かいつつあるのでは?と思わせる内容です。このわずかな光明をとらえ、頑張って黒字転換してほしいものです。

3.首吊り台から(シャープの現状的な意味で)
なお、財務内容は一層悲惨なことになっています。流動比率は76%にまで落ち込み、当座比率も38%と第一四半期と大差ない状況です。自己資本比率はいよいよ10%ギリギリとなり、経常利益が現状のまま推移すれば、あと7ヶ月で債務超過に転落します。もはや主文後回しの状態。あまりの惨状に例のデスブログを調べてみたところ、「目のつけどころがシャープ」と3回も書かれていたことが判明。これは死ぬ。むしろここまでよく生きた。

4.情熱の薔薇(経営陣の意地的な意味で)
貸借対照表を詳しく見ていくと、資産側で鴻海に堺工場を売って有形固定資産を減らしたり、在庫を2000億円近く減らしたりとかなりの経営努力が窺えます。6455億円の売上で在庫減少が2000億円というのはとんでもない数字です。売却した堺工場の在庫だったり、減損だったりするのかもしれませんが、仕入債務があまり変動していないことを考えると、純粋に処分したと考えるのが適当なんだと思います。
そう考えると売上と売上総利益のうち、在庫処分に伴うものが相当にあるということでしょう。AQUOSが投げ売り中なんでしょうか。そろそろテレビ買い換えたいんですけど今ならお得なんでしょうか。いずれにせよ、経営陣のキャッシュフロー確保に向けた努力が本気であることは分かります。

5.TOO MUCH PAIN(生き残り策的な意味で)
一方負債側では、ついにCB2000億円が長期から短期に振り替わり、1年以内に8700億円の有利子負債を償還しなければならないという現実が見えてきました。ちなみに当座資産は6300億円、総資産ですら2兆2000億円しかありません。
銀行が先日実施した緊急融資の償還期限が来年6月末らしいので、当面の資金繰りの山は平成25年6月、その次の山は25年9月のCB償還です。CPの発行ももう無理でしょうし、この段階で銀行の支援が得られなければシャープは倒産します。
この先生きのころうと思ったら、従業員のリストラも大々的に行わなければならないでしょうし、取引先にも無理を聞いてもらわなければならないでしょうし、銀行にも貸せない金を貸してもらわねばならないでしょうし、株主にも第三者割当増資、場合によっては身売りを提案しなければならないでしょう。
なお、shasaiwatchはシャープ生き残りの最終手段として、MSCBの発行を支持します。会社更生法で紙屑になるのと死ぬほど希薄化して大損こくのとどっちがいいのだと株主に問えば、株主はMSCBの発行を認めざるを得ないでしょう。

6.皆殺しのメロディ(投資判断的な意味で)
さて、当ブログの読者としては死ぬほど下がっているシャープのCBを買うべきかというところなんでしょうが、現時点では買うべきではないと考えます。シャープが自ら手を上げない限り、平成25年6月までの資金繰りはどうにかなるでしょう。しかしその間、CB価格は下落する傾向にあるでしょうし、銀行がもはやここまでと言ってしまえばシャープは終了です。
むしろ買うならば来年、銀行の方針をじっくり見た上でギャンブルするのがオススメです。それでも逝ってしまうことはあるんでしょうが、うまいことMSCB発行なんてことになってくれれば株価は下がりますが、CBホルダーはヒャッハー出来ます。シャープCBへの投資はあくまで短期の火遊びとすべきでしょう。うかつに手を出すと株・CBとも皆殺しになりかねません。


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