個人向け社債ウォッチ!

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ゴールドマン・サックスが個人向け社債発行!

ゴールドマン・サックスが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:7年
金利条件:0.80%~1.20%
発行総額:未定
社債額面:100万円
募集期間:平成25年1月29日~平成25年2月13日
格付け:A-

日銀は自らの独立性を守るため2%のインフレターゲットを受け入れながらも、それ以外のところで政府に妥協させました。結果として円高、株安、債券高の調整期が訪れたわけですが、正直社債投資をする側としてはほっとしたという思いです。インフレをコントロールすることが出来ると考えるおかしな人たちに日本を渡さないで済みました。アベノミクス・バブルは終わりです。今後は安倍内閣の経済政策の良し悪しが相場に影響を与えるでしょう。幸い、一時的にでも円安を起こしたことは功績です。今後はこれを実体経済に結びつける努力が必要になるでしょうね。

しかし、そういうことを勘定に入れても7年1.00%見込みの社債ってどうなんでしょう。長期金利が下がったので多少は買う余地があるのかなとも思いますが、対国債スプレッドは0.6%ぐらいです。やっぱり寝てた方がマシですね。

というわけで、投資判断は買い非推奨です。販売する日興は営業マンに大変な負担を強いることになりそうです。

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今月の個人向け3年国債の金利


今月の個人向け3年国債の利率は0.07%となりました。先月に比べ変動ありません。

徐々に野村MMFの利回りが落ちてきています。これが金融緩和というやつでしょうか。正直、2%のインフレをやるのであれば国債の金利も2%ないとやってられないです。また、金利が2%になると金利負担で相当日本の財政は圧迫されることになるんですが、それに対する備えって日本政府には出来ているんでしょうか。

安倍内閣発足後、アベノミクスなどという言葉が流行語になっていますが、安倍首相がこれまでやったことは口先介入らしきものと補正予算の策定だけで、当然、予算はまだ実行されていないし口先介入も口先なので結局のところ、アベノミクスなんていう言葉を作って市場が実体経済を無視して盛り上がっているだけです。いわゆるひとつのバブル景気というやつです。安倍首相も総選挙で勝った後、経済政策について信念を語ったことがあったでしょうか。ないはずです。

まあ、白い猫だろうと泡の猫だろうと景気を押し上げればいい猫なんですが、安倍首相のこれまでの経済政策はどれも持続性のないものばかり。景気のカンフル剤にはなるでしょうが、次の策として規制緩和や法人減税、労働市場の整備と流動化に着手しなければ借金だけが残るでしょう。

こういうことを言うと格差が云々とか言い出すバカがいるわけですが、野村総研の調査は、純金融資産が1億円を超える富裕層が2007年から2011年の間に9万世帯減少(90万世帯→81万世帯)し、その富裕層が持っている資産総額も66兆円減少した(254兆円→188兆円)という調査結果を出しています。世帯あたり月平均だと、富裕層の世帯はここ4年間、毎月100万円以上の赤字を出し続けてきたということです。もちろん、新たに富裕層になった人や富裕層から転落してしまった人の数字というのもありますが、毎月100万の赤字という数字を軽く見るべきではありません。
ソース:2007年版 2011年版

こういうデータに基づいて考えてみると、日本の社会問題に格差社会を挙げる輩はアカと呼んで差し支えないと思います。日本の社会問題は格差の拡大ではなく、全員が一斉に貧しくなっていっているという点です。格差社会を訴えたい人は中国やロシアやベネズエラに行くといいでしょう。経済成長の中、恩恵に与ることが出来る人と出来ない人がおり、しかもそれが権力と癒着しているかどうかで決まっています。日本は権力と癒着していようが癒着していまいが儲からないという素敵な国です。

というわけで、いい加減金利が上がっていい社債が出てこないかなあと思う次第です。待機組やってるのもそろそろ飽きてきたし。

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2012年の個人向け社債ベストディール、結果発表!

2012年に発行された個人向け社債のランキングである2012年個人向け社債ベストディール、1000票近い投票をいただきありがとうございました。結果発表です!



投票結果
投票総数 966票
1位 415票 SBIホールディングス債(通年起債)
2位 307票 池田泉州銀行債(3月起債)
3位  60票 モルガン・スタンレー債(3月起債)
4位  59票 住信SBIネット銀行債(10月起債)
5位  41票 ロイズTSB債(6月起債)
6位  27票 みずほ銀行債(2月起債)
7位  23票 RBS債(7月起債)
8位  16票 りそな銀行債(2月起債)
9位  13票 BNPパリバ債(7月起債)
10位  5票 三菱東京UFJ銀行債(7月起債)


SBI債が2012年個人向け社債ベストディールに輝き、2010年、2011年に続く3連覇を果たしました!おめでとうございます!短期・高金利・ネット販売という特徴から大人気となり、原則抽選での販売という入手困難な社債となったこともありましたが、それでもなお他の人気社債を抑えて3連覇です。抽選の倍率も、当ブログ調べで3~10倍と高く、SBIホールディングスの集金力を内外に示す結果となったと思います。追随する発行体はいないのでしょうか?

2位には池田泉州銀行債が入りました。昨年発行された個人向け社債の中ではトップクラスの高金利で、銀行債ということもあり当ブログは大盛り上がり、少ない起債額をめぐって争奪戦となったことが思い起こされます。

3位はモルガン・スタンレー債でした。2012年は前半は金融危機が続いており高金利の社債が発行されやすかったものの、後半に金融危機の落ち着きと金融緩和の拡大で低金利の社債が発行されるようになり、前半にリスクを取りにいった投資家が後半、待機組を笑うという構造が出来ていました。

4位と5位は1位のSBI債の抽選に外れた投資家を対象に発行された「ハズレ残念債」ともいうべき社債でしたが、結果的にはランク上位に入りました。どっちも当初は売れ残りを出すほど不人気でしたが、結果的にはランキング上位です。世の中分からないものですね。

2012年は起債数が多かった割に買いたい社債が少なく、SBI債に票が集中するというランキングになりましたが、池田泉州銀行も起債時に祭り、買えて満足、持って満足と大変優良な社債でした。新内閣発足で景気回復期待やインフレ懸念がある中、引受証券会社の皆様にはぜひとも、今以上に話題性の高い社債を販売していただければと思います。たくさんの投票ありがとうございました。また来年の投票もお楽しみに!

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AQUSHの不動産担保ローンは面白いかもしれない

これまで、何度か言及しようとしてやめていたAQUSHの不動産担保ローンなんですが、真面目に分析したところ、結構面白そうな商品でした。

投資家は、AQUSHのファンドを購入し、2.5%の利息と毎月分配の元本を得ます。この原資は、AQUSHが債務者(信用リスクは開示されない)に貸し付けたアサックス社を保証人としたローンです。アサックス社は保証の見返りとして債務者から不動産を担保に入れさせ、債務者がデフォルトした場合にはAQUSHに代位弁済する一方、担保不動産を売却して債権を回収します。その過程でアサックス社はAQUSHから事務手数料と保証料を得るというビジネスモデルです。AQUSHの利益は投資家に支払う利息と債務者から得る利息の差額から、アサックスに支払う事務手数料と保証料をさらに差し引いたものになります。

このファンドでは、我々は何に投資しているのでしょうか。今回の場合、我々の元本を保全する最後の砦はアサックス社の保証です。つまり、我々はアサックス社の信用力に投資を行っていることになります

SBIソーシャルレンディングとの大きな違い(特にコーポラティブハウスローンファンドとの違い)は、SBISLは同社ファンドの最後の砦が不動産そのものであるため、不動産の価値を見極めなければ投資が出来ない一方、AQUSHでは不動産の価値は問題にならないということです。不動産の価値に責任を持つのはアサックス社であり、投資家は不動産の価値がいくらであれ、アサックスから満額代位弁済を受けることが出来るのです。一方、もしもアサックスが逝ってしまった場合、不動産そのものに触ることが我々投資家には出来ない仕組みなので、この場合はアサックスを恨みながら紙屑と化したファンドを見つめるしかありません。

その代わり我々投資家には債務者がどんな人間であるかは開示されませんし、不動産担保がどういうものかも開示されません。その辺はSBISLなど他のファンドと比べ、劣るところでしょう。また、ローンの返済が元金均等ではなく、最終回の返済額がやたら多いバルーン型であるところも気になります。最終回に返済が集中するので結果として債務者は借換を行わざるを得ない、逆に投資家からすれば最終回に債務者が借換出来ないリスクが存在しているということです。若干ババ抜き的な要素が含まれているわけで、この辺は気にしておいた方がいいのではないかと思います。

投資家からすればアサックスが倒産するかしないかだけを見ておけばいいファンドなのでこれは当ブログ向きの商品であることが分かります。・・・というわけでアサックスの決算内容を見てみましたが、総資産額500億そこそこのノンバンク。長期発行体格付けはないが、CP格付けがJCRでJ-2。他の企業で長期発行体格付けとCP格付けを両方取っているところだと、BBB格のところが多い模様。収支は健全。

3年2.5%というレートは面白い数字です。BBB格~BB格(投資適格ギリギリ~投資不適格ギリギリ)で3年2.5%。毎月分配型だが、完全な均等返済ではなく、元金の70%は最終回に返済される。投資判断に迷う水準ですが、shasaiwatchは突っ込んでこようと思います。人柱万歳


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東芝が個人向け社債発行!

東芝が個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:4年
金利条件:0.50%~0.80%
発行総額:300億円
社債額面:100万円
募集期間:平成24年1月18日~平成25年1月25日
格付け:BBB

2012年個人向け社債ベストディール、もう投票した?

事業会社による起債が始まりました。今回は日本の電機業界勝ち組の東芝です。ウェスチングハウスへの出資比率を上げたという報道もあり、資金が必要なのでしょうがそれにしてもこの金利はひどすぎます。

その理由は東芝の財務内容にあります。東芝の連結税引後利益は半年で400億円、一方有利子負債は1.4兆円近くあり、株主資本は1.2兆円、それなのに総資産はなぜか5兆円を超えているという負債過多、過小資本、過剰設備という構造です。今のように黒字の時は何とか「生きていていいよ」と言われるものの、赤字に転落したり金融危機が来ると即座にクレジット危機を迎えるという企業です。こういう企業の社債は高金利になるのが当たり前で、そうなりたくなければ純資産を2倍にして実質無借金経営をしなければいけません。

「勝ち組」と称される東芝ですが、要は外部環境が後押ししているからこそ生きているのであり、リーマン・ショック時には倒産寸前まで追い込まれたことを忘れてはいけません。企業体質そのものが変化したわけではなさそうなので社会の風向きが変わったりまたショックが起きたりしたら、ここは同じ目に遭うでしょう。

そういう観点から見ると、この金利がいかにひどいかというのが分かると思います。投資判断は買い非推奨とします。東芝の経営陣は役員報酬でこの社債を購入し、自社の罪を知るべきです。

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小田急電鉄が個人向け社債発行!

小田急電鉄が個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:3年
金利条件:0.22%
発行総額:150億円
社債額面:100万円
募集期間:平成24年1月15日~平成25年1月30日
格付け:AA-
その他:抽選でプレゼントが当たる

2012年個人向け社債ベストディール、投票締切近し!

何度も見直しましたが、0.22%でした。東京スター銀行の1週間定期よりも低金利です。しかも、当然のように税金が20.315%引かれるため、100万円買っても、3年間で受け取ることが出来る利息は5260円です。

このような社債を購入する意味はないため、必然、抽選狙いとならざるを得ないわけですが、抽選に当たる確率から見てわざわざ100万円を3年固定する価値があるとも思えません。投資判断は買い非推奨です。

思うのですが、1ヶ月前、長期金利は0.70%で、今より0.1%低い状態でした。もしも長期金利がここ1ヶ月で上昇していなかった場合、今回の小田急債は0.12%とかで起債されていたのでしょうか?金利を適当に決めたとしか思えません。

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東武鉄道が個人向け社債発行!

東武鉄道が個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:3年
金利条件:0.47%
発行総額:100億円
社債額面:100万円
募集期間:平成24年1月11日~平成25年1月30日
格付け:A-
その他:抽選でプレゼントが当たる

2012年ベストディール、投票締切近し!

更新間隔が空いてしまいました。東武鉄道が起債です。

ところで、前回の記事の数字は正直言って適当です。特に平均保有残高は当てずっぽうです。あんまり正直に信じて「ブルジョワ専門ブログめ!労働者の怒りの鉄槌を食らえ!」とかやらないでください。当ブログは社債投資初心者に優しいブログを目指しています。

閑話休題、今回は「東武スカイツリーボンド」と銘打たれており、購入者にはスカイツリーのペア入場券&ディナー券が当たったり、タオルや小銭入れが当たったりするようです。猫とナントカは高いところに登りたがると言いますが、スカイツリーのペア入場券は5,000円程度のものです。ディナー券を付けたとしても金利にすれば正直その程度と言えなくもなく、さらに当選率がそれほど高くないことから、その分金利でもらった方がうれしい気もします。

投資判断は買い非推奨とします。そこまでしてスカイツリーに行きたいという人が多いのならともかく、今そんなのにさして価値はないでしょ?AKBの握手権の方がよかったんじゃないの?

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日本人の社債保有高、1世帯あたり6万円wwwwwwwww

やや旧聞に属しますが、昨年9月末時点での家計が保有する社債の残高が3兆円を突破したそうです。
ソースは日経新聞

日本の世帯数が約5000万ですから、1世帯あたり平均は約6万円ですね。個人金融資産1500兆円に占める割合は0.2%。当ブログの地位というものがよく分かる数字です。

ちなみに当ブログのアクセス解析をのぞいてみると、1日3500人ぐらいの人がアクセスしている模様。読者の平均社債保有残高を3000万円と仮定すると、当ブログの読者が保有する社債残高の合計は1050億円、シェアは3.5%ぐらい。なお、通年で見ると25万人ぐらいの人がアクセスしています。携帯とパソコンは多重カウントするので12.5万人、平均も1000万円ぐらいまで下がるとすると、当ブログを年1回以上見る人が保有する社債残高の合計は1.25兆円。シェアは約40%といったところ。

非常に適当な計算をしていますので、こんな数字はあてになりませんが、いずれにしても個人向け社債への投資が非常に偏った層に集中していることが分かります。通常、社債は100万円単位で取引され、SBI債ですら最低投資金額は10万円です。それが平均6万円ということは、日本の社債市場、ひいては投資環境が歪んでいることを示します。個人向け社債は本来、低リスクで投資初心者でも安心して買えるものです。しかし、実際にはセカンダリー市場を中心に不透明な相対取引が横行する富裕層向けの金融商品になっています。

これは、社債の販売の中心が旧態依然の人力販売が中心であることや、個人向け社債はまともに資金調達できない企業が発行するものだという伝説の呂布が平然と行われてきたことにあるものです。取引単位を下げ、ネット販売を中心とし、セカンダリー市場を整備すれば後は市場に放任するだけで個人向け社債は投資初心者のための優良な金融商品として地位を築くでしょう。そして、家計の保有する現金・預金は一定の割合(数兆円~数十兆円)が社債となるでしょう。

こうなった時、金融業界は様々な恩恵に与ることができます。直接的には証券会社が引受や売買に伴う手数料を稼ぐことですが、銀行は過剰な預金を減らすことができ、信託は社債管理者としての報酬を受けられます。家計→銀行→国債という資金の流れが減るため政府は債務を圧縮する必要が出てくるでしょう。国家財政の健全化へのインセンティブを生み出すという意味でも素晴らしいことです。

証券会社には是非とも個人向け社債を投資商品の中核に据え、市場を整備してほしいものです。

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2012年の個人向け社債市場を振り返る&2013年の展望

謹んで新年のお祝辞を申し上げます
旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り、誠にありがとうございました。本年も相変わらず、よろしくお願いいたします。

さて、2012年は信用不安に始まり先行き不安に終わるという年でした。足元では政権交代による景気浮上観測や米国における「財政の崖」問題の回避による円安・株高が見られますが実体経済はリセッション方向に動いており、予断を許さない状態が続いています。また2012年は指導者交代の年と言われていましたが、極東では北朝鮮に始まり、日本、中国、韓国、台湾と全ての主要国で指導者が交代しました。アメリカ大統領選挙でオバマ大統領が再選されたため総交代には至りませんでしたが、国際関係も大きく動き出しそうです。

そんな中、個人向け社債市場は欧州の信用不安やリーマン・ショックを受けて邦銀が大量発行した劣後債の借換などから発行は大きく増えました。2012年の個人向け社債の発行総額は2兆2206.09億円となり、発行本数は同時起債を含めて120本といずれも2年連続で大幅に増加しました。内訳は下のグラフの通りです。


2012年個人向け社債発行分析画像


銀行債は、邦銀が発行した社債です。16本の社債が起債されましたが、最も起債額が多かったのは三菱東京UFJ銀行で、3本3470億円を記載しています。なお、三菱UFJフィナンシャル・グループは傘下の三菱UFJ信託銀行や中京銀行を含めれば4320億円を起債しており、銀行債の起債額の55%以上の、全体で見ても20%近いシェアを獲得しました。

サムライ債は、主に外国銀行が発行した社債です。8ヶ国の発行体が69本の社債を発行し大変賑やかになりました。2012年はインド輸出入銀行が個人向けに起債するなど新興国の社債も出てきており、今後の拡大が期待されます。最も起債額が多かったのはバークレイズの1851.4億円、最も起債本数が多かったのはモルガン・スタンレーの16本でした。多すぎw

証券債は、国内の証券会社が発行した社債ですが、2012年は野村ホールディングスとSBIホールディングスのみの11本の起債にとどまりました。しかし、当ブログ的に最も盛り上がるのはここだったりします(笑)。

鉄道・電力債は鉄道会社と電力会社が発行した起債で、鉄道会社が4本、電力会社が4本起債しました。社債としての旨みはほとんどありませんが、電力会社の経営状態が悪化しており分析する面白さがあったり、鉄道会社の起債には抽選で旅行券が当たったりするのでそれはそれで面白い分野です。

事業債は事業会社が起債した社債で、2012年は10本が起債されました。うちオリックス債が6本を占めており2012年は事業会社による起債は低調だったということが出来ます。

その他社債には、投資法人債、ポーランド国債、財投機関債、特定目的会社による証券化社債が入りました。


2012年の個人向け社債市場を振り返ると、いつ終わるとも知れぬ国債バブルの中、金融緩和が推し進められ徐々に欧州危機が静まっていき、起債条件が悪くなっていくという「早い者勝ち」の1年だったということが出来ます。発行体にとっては我慢したもの勝ちだったのでしょうが、買う側にしてみればバブルが終われば債権安、買わなければ好条件の社債を見逃しという大変な1年でした。今年1年の間に好条件の社債を仕込めた人は勝ち組と言えるのではないでしょうか。

こうした状況の中、2013年に突入していくわけですが、2013年は当面、財政の崖回避に伴う米国景気の安定感や安倍新政権による財政支出拡大期待(あるいは懸念)から高金利の社債が起債されやすい状況になると予想します。特に消費税増税を控え、企業の資金調達意欲が活発化する可能性があるほか、金利上昇に対するリスクヘッジのため、事業会社による起債が期待できるでしょう。

一方、邦銀、外銀による起債意欲は一巡し低下する見通しであり、全体として2013年の個人向け社債市場は縮小すると思われます。しかしながら、前述の通り事業会社による起債意欲が高まる見通しであることから発行体は多様化するものと見られます。

なお、当ブログ読者最大の関心事であろうハイパーインフレは当面数年間は起こりません。その理由として民主党政権、いやむしろ野田内閣の最大の功績である消費税増税法案が成立していることから、当面数年間は政府に債務を返済する意思があることを国内外に示すことが出来ているためです。なお、このシナリオのリスクは、何らかの理由(おそらく人気取り)により消費税増税法案を凍結し国債の日銀引き受け等の放漫財政に走り、債務償還の意思なし(あるいはインフレによる債務償還を企んでいる)と市場に思われることですが、あっぱっぱー揃いの国会議員連中といえどもさすがに政府の中枢を占める連中はそこまでバカではないでしょうから、当面数年間、つまり消費税増税の効果が切れるまではハイパーインフレは起こりません。

というわけで、発行体の皆様には、是非ともスプレッドを大きく乗せた社債を発行していただきたくお願いいたします。当ブログの読者の皆様におかれましても、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。今年もいい社債が数多く発行されますように。


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【投票】2012年の個人向け社債ベストディールを決めよう

2012年は2兆2000億円を超える個人向け社債の起債があり、金額では対前年比で約10%増、本数は前年の71本から120本と対前年比約70%増という大盤振る舞いの年になりました。しかし、投資家の実感としてはどうでしょうか。外国銀行の小口起債だけが増えていき、お宝社債はそう多くなかったのではないでしょうか。

そこで今年もやります!ベストディール投票!2012年に起債された個人向け社債の中から起債時に話題になった社債をshasaiwatchが独断と偏見で10本ノミネート。皆さんの投票で2012年のベストディールを決定します。なお、IP1つにつき1日1票の投票が可能です。

また、自分のベストディールはこれじゃない!と思う方がいらっしゃれば是非ともコメント欄にコメントください。それでは、多くの方の投票をお待ちしております。



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2013年に発行された個人向け社債一覧


最終更新日 平成25年12月30日

募集終了
★2013年第1四半期
クレディ・アグリコル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンク 17億円
東芝 300億円
ゴールドマン・サックス 480億円
ソシエテ・ジェネラル 113億円
三井住友銀行 1000億円
ソフトバンク 3000億円
東武鉄道 100億円
小田急電鉄 150億円
マネックス・グループ 30億円
マネックス・グループ 70億円
NTTドコモ 600億円
小計:5,860.00億円

★2013年第2四半期

オリックス 250億円
モルガン・スタンレー 31.22億円
インド輸出入銀行 120億円
大和証券グループ本社 300億円
マネックス・グループ 100億円
岡村製作所 50億円
近畿日本鉄道 300億円
オリックス 200億円
オリックス 150億円
ゴールドマン・サックス 866億円
大和証券グループ本社 400億円
新生銀行 100億円
四国電力 100億円
ユナイテッド・アーバン投資法人 80億円
モルガン・スタンレー 13.14億円
ソニー 1500億円
ソフトバンク 4000億円
マネックス・グループ 50億円
東北電力 300億円
モルガン・スタンレー 5.05億円
あかつきフィナンシャル・グループ 5億円
小計:8,920.41億円

★2013年第3四半期
あかつきフィナンシャル・グループ 10億円
SBIホールディングス 200億円
マネックス・グループ 20億円
住信SBIネット銀行 110億円
東芝 300億円
東海東京フィナンシャル・ホールディングス 56億円
小田急電鉄 150億円
インド輸出入銀行 150億円
クレディ・アグリコル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンク 43.7億円
クレディ・アグリコル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンク 252.11億円
SBIホールディングス 300億円
大和証券グループ本社 300億円
ゴールドマン・サックス 203億円
ゴールドマン・サックス 136億円
あかつきフィナンシャルグループ 20億円
韓国輸出入銀行 42.2億円
ふくおかフィナンシャルグループ 100億円
ゴールドマン・サックス 238億円
クレディ・アグリコル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンク 54.1億円
小計:2,685.11億円

★2013年第4四半期
東海東京フィナンシャル・ホールディングス 36億円
クレディ・アグリコル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンク 133.6億円
あかつきフィナンシャルグループ 5億円
マネックス・グループ 50億円
ユナイテッド・アーバン投資法人 130億円
マネックス・グループ 50億円
ビー・エヌ・ピー・パリバ 150億円
スペイン開発金融公庫 127億円
広島ガス 50億円
国際協力機構 100億円
西日本シティ銀行 100億円
新生銀行 150億円
北陸電力 100億円
四国電力 100億円
北海道電力 100億円
池田泉州銀行 100億円
マネックス・グループ 50億円
SBIホールディングス 200億円
小計:1,631.60億円
============================================================================================
合計:1兆9,097.12億円

時々更新していこうと思います。
情報が遅くなっても責任は取れません。あしからず。

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