個人向け社債ウォッチ!

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生存報告

干からびてはいるけど、死んではいません。

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東海東京FHが個人向け社債発行! 不穏な動きあり

東海東京フィナンシャル・ホールディングスが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:1年
金利条件:0.41%
発行総額:42.1億円
社債額面:100万円以上10万円単位
募集期間:平成27年7月3日~平成27年7月29日
格付け:BBB+

本社債に関し、不穏な動きがありました。正直、いつもの社債で適当に扱っておけばいいやと思っていたのですが、この社債の情報が出た翌日、以下の発行要項で別の社債を発行しています。

発行要項
償還期限:3ヶ月
金利条件:1.60%
発行総額:5.14億円
社債額面:300万円以上100万円単位
募集期間:平成27年7月6日~平成27年7月9日
格付け:BBB+

非常に奇妙です。明らかに投資家に有利な条件で、他の社債を販売中に、いきなり販売し即締め切り。また、開示されている情報の範囲内では、先ほどの社債と条項が異なることはなく、まるでいきなり資金不足に陥り、急に資金を集める必要があったかのような印象を持ちます。

投資判断は買い非推奨とします。ここはしばらく様子見した方がいいかもしれません。


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小田急電鉄が個人向け社債発行!

小田急電鉄が個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:3年
金利条件:0.12%
発行総額:100億円
社債額面:100万円
募集期間:平成27年7月6日~平成27年7月28日
格付け:AA-

発行諸費用5900万円、3年間の利息総額3600万円。なぜこの会社は発行を続けるのでしょう。投資判断は買い非推奨です。

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MUFGが個人向け社債発行!

三菱UFJフィナンシャルグループが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:10年(5年目以降、期限前償還条項あり)
金利条件:0.30%~0.90%
発行総額:500億円
社債額面:200万円
募集期間:平成27年7月15日~平成27年7月29日
格付け:A+
その他:劣後特約付き、実質破綻時免除特約付き

三菱UFJの劣後債が出てきました。それにしても金利低いですね。

今回、注目すべきは「実質破綻時免除特約」です。これは、預金保険法に基づく特定第2号措置が発動した場合、今回の劣後債はただちに債務免除され、紙切れになるという条項です。

特定第2号措置とは何かというと、銀行が倒産しそうになった際、預金保険機構がペイオフを行う前に、銀行の経営権を奪い、承継銀行を設立した上で事業を承継銀行に引き継がせ、承継銀行に公的資金を注入し、他の銀行との合併などの措置を行うというものです。日本振興銀行のようにペイオフをして破綻処理をするのではなく、その前段階で金融危機を食い止めるための措置です。

今回の社債は、個人向けでは野村證券に次いで2回目となるバーゼルⅢ(2010年に始まった新しい自己資本規制)対応社債です。劣後債を発行する金融機関は今後、危機時に株式に強制転換させたり、紙くずになるような条項を付けたりしないと劣後債を自己資本とみなせなくなるため、このような条項が付けられたものと考えられます。なお、こうした条項のほか、通常の劣後特約もついています。社債投資家にとってはリスクが上がったと考えられるでしょう。

投資判断は買い非推奨とします。紙くずリスクが上がっていること、確率は低いものの、ギリシャ問題が世界に波及すると銀行の債券は国債に対するスプレッドが跳ね上がり、含み損となってしまうこと、日本政府の財政が悪化し悪い金利上昇が起きる可能性(そしてそれに伴う銀行のバランスシートが痛む可能性)を考えると、中央値0.6%ではおいしい社債とは到底言えません。ここは見送りでよいと思います。

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【悲報】日本クラウド証券、業務停止命令

日本クラウド証券が金融庁から処分を受けていたことが分かりました。

事の次第はというと、顧客からの預り金の処理が遅延しており、分別管理が出来ていない状態にあったとのことです。果たして業務量が多すぎて遅延したのか、悪意を持って遅延させたのかは分かりません。shasaiwatchは性悪説を以って臨みたいと考えています。正直、資金繰りに流用していたとしても、金融庁がそこまで掴んでいなければ公表のしようもないですし。

処分の内容は、ソーシャルファイナンスに関しては3ヶ月間の新規受注禁止です。事実上3ヶ月間の売上が飛ぶわけで、これは痛い。併せてグリーンシート銘柄の取り扱いについても2ヶ月間の処分が行われていますので、事の重大性が分かります。なお、過去に問題を起こしたおひさまエネルギーファンドですが、ここは業務停止処分は受けていません。また、話題になったアブラハムPBは6ヶ月の業務停止を受けていますので、今回の処分はおひさま以上、アブラハム未満の事態であると判断できます。重い。

当ブログでは、ここはソーシャルファイナンスを発展させるであろう企業として応援してきましたし、アフィリエイトにも取り組んでいましたが、個別案件に関してはリスクが不透明であることから、評価は控えていました。今回、そうした次元でないところから矢が飛んでくる事態となり、非常に残念です。

分別管理が出来ていないというのは、資金流用の一歩手前なわけで、当面、ここからは資金を引き上げるべきと考えます。

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安保法制に見る憲政の終わりと次の時代

安保法制の話でまだまだ世間は盛り上がっていますが、shasaiwatchの考えを言うと、そもそも自衛隊が違憲なのに合憲なわけがないと思います。

今の日本の憲法や政治の動きを見ていると、平安時代に良く似ていますね。桓武天皇は一部を除いて軍隊を廃止しましたが、その20年後、「令外官」として検非違使が事実上の軍隊として誕生します。自衛隊は敗戦後5年で誕生した「令外官」です。現在は平安時代よりも4倍、時間の流れが速いのでしょうか。戦後70年を4倍して平安時代の始まりである794年に足すと、摂関政治が終わり院政が始まった頃にあたります。平安時代の「憲法」は757年に施行された養老律令ですが、平安時代の後期には既に形骸化していたとされています。

平安時代はその名とはうらはらに大変な混乱期でした。律令は形骸化しており、除目(当時の官職を決める儀式で、今で言う人事)は賄賂とコネが横行し、それを取り返すため、そしてさらなる出世のために国司は収奪を重ね、都といえども荒れ果て、きらびやかなのは貴族ばかり。こうした中で庶民は絶望し、末法思想が流行し、西方浄土にのみ希望を見い出していました。

こうした社会情勢の中、法律に頼らず、自分の身は自分で守るという考えを持った人々が武装しはじめ、やがて武士になりました。武士というのはこうした経緯から分かるとおり、実力を尊びます。武力でのし上がり、権力はその武力に拠る。やがて彼らの中に摂関政治や院政に入り込んだもの、それを打ち倒して幕府を開いたものが現れますが、彼らは力こそ正義と考えており、法は依然としてこの国になく、形骸化した養老律令が存在していました。養老律令は、形式的には明治憲法の発布まで続きます。

このディストピアを変えたのは、北条泰時です。彼は当時の社会で通用していた道理や既存の法律を研究し、御成敗式目を作りました。これは武家の基本法とされ、形骸化することなく室町時代、戦国時代と法令を追加しながら江戸時代の武家諸法度が成立するまで続きました。

現代の日本に話を戻すと、時代の要請や倫理観の変化に対応できなくなった日本国憲法が政治から無視され、法なき時代に向かっている院政時代が現代に該当し、次に来るのはこうした無法な支配からの抵抗、そして実力主義時代の到来です。果たして現代の「実力」が武力なのかどうかは分かりません。経済力なのかもしれませんし、大衆動員力なのかもしれません。しかし、おそらく既存の法とは無関係に存在する力がある勢力が政治を握り、政治を好き放題にする時代が来るでしょう。

歴史が教えているのは、我々は北条泰時とならねばならないということです。こうした勢力が大きくなる前に、国際情勢や倫理観の変化を踏まえ、妥当性が高く道理に合った新憲法を作らなければならないということです。こうした観点から見ると、法に基づかず物事を動かそうとする自民党、そして現行憲法を称え、一字一句変えることを許さぬとする左派勢力、いずれも呆れて物が言えないということが分かります。今日の安保法制に関する問題は、バカが与党でアホが野党であると考えることで全て説明がついてしまいます。

ちなみに、平安時代が始まってから御成敗式目が出来るまで438年。平安時代の4倍の速さで時代が進んでいると考えると、道理に基づき憲法が改正されるまであと40年といったところです。それまで我が身がもつことやら。

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