個人向け社債ウォッチ!

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ソフトバンクが個人向け社債発行!

ソフトバンクグループが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:6年
金利条件:1.25%~1.85%
発行総額:4,100億円
社債額面:100万円
募集期間:平成30年6月7日~平成30年6月19日
格付け:A-(JCR)


ソフトバンクの大型起債です。資金繰り不安が囁かれる中での起債は面白い議論になりそうですね。


なお、格付けはA-ですが、JCRは格付けが甘いところがあり、S&Pとムーディーズはソフトバンクグループを「投資不適格級」に格付けしています。

さっそく財務内容を見ていきましょう。ちょうど決算が発表されたところですが、まず目につくのは負債総額25兆円、有利子負債17兆円。震災当時の東京電力を大きく上回る超ド派手借金企業です。一方で営業キャッシュフローが1兆円の黒字、フリーキャッシュフローは3兆円以上の赤字となっており、このままでは長期的に借金を返すことは出来ません。

資金繰りの見通しですが、1年以内に償還が必要な有利子負債が3.2兆円なのに対し現預金は3.3兆円あり、投資を最低限に抑制すれば当面1年間の償還は可能です。ソフトバンクグループは、ならすと毎日100億円近くの借金を返さないといけないってことですね。

普通の経営者だと眠れないでしょうね。ただし、6年間です。ソフトバンクが6年持てば我々の社債は償還されてしまうのです。この観点からソフトバンクを見ることとします。


ソフトバンクの企業体質が今後短期間の間に大きく変わることはないでしょう。もしも変わるとしたら、それは社債投資家にとって良い変化のはずです。我々はソフトバンクによって常に胃を痛くしていますから・・・

外部環境についてですが、2020年までの外部環境、及び資金調達環境に大きな変化はないと思われます。足元、米国の金利上昇によって新興国を中心に資金の流出が起きていますが、日本に影響がある話ではないと考えられます。むしろドル高円安傾向になるため、トランプが何を騒ごうとも日本の輸出は拡大するでしょう。

問題は2020年以降です。五輪が終わって次のネタがなければ自然と不景気になりますし、米国も大統領選挙を迎え、方針が変わってくるかもしれません。日米同時不況となればソフトバンクは正念場を迎えます。


ここからはshasaiwatchの考えですが、ソフトバンクはそうそう潰れない、と考えています。その理由として、毎年多額の営業キャッシュフローを稼いでおり、事業形態から見てこれがいきなり大きく減退する、ということは考えにくいこと、有利子負債が多すぎ、いわば「大きすぎて潰せない」という状態になっていること、こういう企業が信用収縮に陥った場合、まず銀行から役員が派遣され、堅い意思決定を行うようになり、それでもダメなら倒産、という流れが多いこと、そして、その期間は6年以内には訪れないだろう、ということです。

昨今の金利水準でこの案件であれば、投資判断は買い推奨としたいと思います。全ツッパとはいきませんが、shasaiwatchも参戦したいと思います。


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九州の太陽光発電、もうじき限界突破

マスコミ各社の報道によると、九州電力管内の太陽光発電が増えすぎ、買い取りが限界に近くなっている、とのことです。一方、これが脱原発に近づくかというと、太陽光は夜と雨には発電しないため、結局火力も原子力も必要、という誰も幸せにならない話だそうです。

太陽光の大きな問題点は、電気を貯めておけないことにあります。現在の蓄電技術では大規模な蓄電は困難で、揚水発電でピークをずらそうとしているとのことですが、それも限界に近いとのこと。

この状況下で考えられる策はというと、昼間の電気代を下げて電力需要を上げるしかないのでは、と思います。九州の飲食店は今年の夏はエアコンをガンガン使い、キンッキンに冷やして顧客満足度を上げる、アルミ、鉄鋼、スパコン、データセンター、仮想通貨マイニングなどの電力バカ食い産業は九州に移転するなどのことが考えられます。結果的に他地域での電力需要は下がることになるでしょう。

ちなみに、今は下火となりましたが、shasaiwatchは震災後、太陽光発電投資の集団投資スキームに投資しています。40円の時に突っ込めたので、大変良い利回りで回っており、大満足です。場所は九州じゃないんだけどね・・・・・・

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楽天とユニクロの社債はどうなるのか

皆さんゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか。shasaiwatchは前半は仕事してましたし、後半はアウトドアレジャーで小さいながらも怪我をしてしまい、あまりいいゴールデンウィークではありませんでした。楽しむにも安全は第一ですね。


まあもう別に痛みとかはないので、その辺は心配無用なのですが、最近報道されている楽天の劣後債とユニクロの社債。どうなるのか気にしている人もいるようなのですが・・・


shasaiwatchの主観ですが、これらは機関投資家向けになるのではないかと思っています。何それ?という方向けに、機関投資家向け社債と個人向け社債の違いについて説明していきたいと思います。


・機関投資家向け社債とは?
日本国内で起債される社債は、大きく分けて機関投資家向けと個人向けがあります。機関投資家向け社債とは、文字通り機関投資家(保険会社やファンドなど、一定の要件を満たして登録されている投資家)しか買うことが出来ない社債のことです。


機関投資家向け社債は、募集期間が短い(1日が多い)、社債の単価が高い(1億円が多い)といった特徴があり、投資家保護のための措置も最低限であることが多いです。少数の機関投資家が引き受けると言いさえすれば発行できるので、発行する側からすると機動的な資金調達に向いています。


個人で機関投資家向け社債を買おうとすると、適格機関投資家としての登録が必要です。1年以上の取引歴と10億円の資産が必要ですので、もしもあなたが適格機関投資家としての登録をご希望であるならば、まずはあなたを担当するプライベート・バンカーに相談されることをお勧めいたします。え?そんな担当ついてるわけない?貧乏人は麦でも食ってろw


・個人向け社債とは?
当ブログの読者の大多数は(そしてshasaiwathも)、適格機関投資家ではないし、馴染みのプライベート・バンカーもいない麦を食う立場の人間なわけですが、その麦飯を食う立場の人間向けの金融商品が個人向け社債です。


そういえば、刑務所用語の「臭い飯」って麦飯のことらしいですね。たしかに麦飯って炊いてから時間が経ってしまうと独特の臭いがします。健康のためには麦飯の方がいいんですけれども。


閑話休題、個人向け社債ですが、こちらは機関投資家ではない投資家に対して販売してもよいという社債です。特徴としては、募集期間が1ヶ月ほどと長く、社債の単価が安い(100万円単位が多い)ということが挙げられます。あまり機動的な資金調達には向きませんが、多くの投資家から資金を集めることができ、機関投資家と違い長期的な目線で会社を見てくれるため、安定的な債権者が欲しいと思った場合には、個人向け社債に利点があります。


・有利不利はあるの?
機関投資家向け社債と個人向け社債に有利・不利の差はありません。もちろん、銘柄ごとの有利不利はありますが、それは誰に売るかとは別の問題として存在しているものです。かつては、個人向け社債は機関投資家が嫌がる社債を個人投資家に嵌め込むもので、個人向け社債は危険であるという言説が幅を利かせたこともありますし、今でもそういうことを言う人もいます。最近だと勝間和代がそういう趣旨の発言をして、当ブログでも批判したように記憶していますが、実際にデフォルトした社債は、機関投資家向けは数多くありますが、個人向け社債では例はマイカルのみです。リスクはどちらも差がない、といえるでしょう。

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