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ソフトバンクが個人向け社債発行!

ソフトバンクグループが個人向け社債を発行することが分かりました。
ソースはEDINET

発行要項
償還期限:7年
金利条件:1.20%~1.80%
発行総額:4000億円
社債額面:100万円
募集期間:令和元年9月9日~令和元年9月19日
格付け:A-

久しぶりに更新します。ソフバン債が発行されることとなりました。
ソフトバンクグループは、ソフトバンク系列の中核持株会社です。子会社にソフトバンク、ヤフー、スプリント、ソフトバンク・ビジョン・ファンド、デルタファンドなどがあります。バリューコマースやソフトバンクホークスも子会社で、最近話題になりましたが、アスクルも傘下に収めています。

これだけの企業集団を形成しているにも関わらず、ソフトバンクグループは格付けが非常に低く、今回の社債はA-ですが、これは日本企業に対する格付けがアマアマなJCRの格付けであり、スタンダード&プアーズはBB+、ムーディーズはBa1と、いずれも「投機的」とされる格付けを付与しています。ちなみに、あと1つだけ格付けが上がればソフトバンクグループは「投機的」から「投資適格」に上がれるのですが、ハゲもとい孫正義が投資しないと死ぬ病なので、常に借金しては投資するというサイクルを繰り返しているため、格付けが上がる見通しは今のところありません。むしろ下がる可能性の方が高いです

さて、そんなソフトバンクグループの決算内容ですが、第一四半期決算は負債総額27兆円と去年の社債発行時に比べさらに2兆円を上積みしました。有利子負債は15兆円と横ばいですが、リース負債が前年同期比で2兆円増加しており、これを合わせると17兆円の有利子負債ということになります。この数字は、りそな銀行の全貸出金残高に近い数字であり、都銀4行の全ての貸出金残高の約7%に相当します。

さて、問題は返済できるかどうか、というところなのですが、ソフトバンクグループの第一四半期決算が1.2兆円の純利益となったことが先日報道されています。その内訳はというと、1.2兆円のうち1.2兆円がアリババ株の売却益ですwwwwww

もちろん、税効果があるのでアリババ売らなきゃソフトバンクは全く儲かっていないというわけではないのですが、第一四半期では営業利益は微減であり、さらに言うとビジョンファンドやデルタファンドからの利益が半分以上を占めている状態で、ハッキリ言ってここは携帯会社というより投資会社です。しかも事業会社のような資金の回転をしているので、常に資金繰りが忙しい。

営業キャッシュフローの状況は、第一四半期の段階で約5,500億円の赤字です。このうち法人税が9,900億円あります

誰だソフトバンクは税金払っていないって言ったのは

なお、このうち4,200億円は翌月還付になったとのことで、実態としては1,300億円の赤字というところ。まあ、四半期キャッシュフローで長期の償還力を計ろうというのは無理があります。ちなみに四半期決算ではなく、直近の有価証券報告書ベースでは、営業キャッシュフローは1.2兆円の黒字、フリー・キャッシュフローは1.7兆円の赤字でした。2.2兆円を調達して現預金残高をプラスに持っていってます。

shasaiwatchがソフトバンクに好感を持つのは、バリバリ投資してバリバリ成長してバリバリ稼ぐという企業のあるべき姿を実践しているところです。近年は企業セクターが貯蓄超過になっており、企業が成長投資を行なわず、かといって配当で家計に還元もしないという状況が続いています。こうした中で、どんどん投資を行うソフトバンクのハゲ姿は本当に素晴らしいと思います。

そういう思いでいますが、投資判断は中立といたします。7年1.5%という案件は非常に素晴らしく、またソフトバンク自身も今後一層の成長が期待できる企業です。さらに、もしもソフトバンクに何かがあったとしても、有利子負債の大きさから見て金融機関による支援が見込まれます。ソフトバンクが倒産すると、日本経済が大パニックに陥る上、世界経済にもかなりの影響があります。リーマン・ショックの半分ぐらいの影響が及ぶことと考えられるので、十分な支援は可能ではないかと思います。

しかし、昨今の国際情勢は予断を許さない状態になってきています。米中の覇権争い、韓国の発狂、ブレクジットなどの大きな問題が爆発しかねない状態です。もっとハッキリ言うと戦争リスクがかつてないほど高まってきています。ソフトバンクは通信事業や投資事業など、平和を前提に事業が構築されており、大規模な戦争が始まった場合、事業そのものがひっくり返りかねないとshasaiwatchは考えます。これがトヨタ自動車とか三菱重工とかであれば気にしないんですけどね。戦争のリスクはまだまだ低いものの、7年1.5%に賭けられるほど低くもないと思います。魅力的な案件であり投資する事は止めませんが、虎の子を突っ込むことは避けたいと考え、この評価といたしました。


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