個人向け社債ウォッチ!

個人向け社債の起債情報をウォッチするブログ。個人向け社債の購入方法に関する記事や個人向け社債のランキング、個人向け社債の利率などの記事。初心者歓迎。3年物の個人向け国債の金利推移もウォッチ

AQUSHの不動産担保ローンは面白いかもしれない

これまで、何度か言及しようとしてやめていたAQUSHの不動産担保ローンなんですが、真面目に分析したところ、結構面白そうな商品でした。

投資家は、AQUSHのファンドを購入し、2.5%の利息と毎月分配の元本を得ます。この原資は、AQUSHが債務者(信用リスクは開示されない)に貸し付けたアサックス社を保証人としたローンです。アサックス社は保証の見返りとして債務者から不動産を担保に入れさせ、債務者がデフォルトした場合にはAQUSHに代位弁済する一方、担保不動産を売却して債権を回収します。その過程でアサックス社はAQUSHから事務手数料と保証料を得るというビジネスモデルです。AQUSHの利益は投資家に支払う利息と債務者から得る利息の差額から、アサックスに支払う事務手数料と保証料をさらに差し引いたものになります。

このファンドでは、我々は何に投資しているのでしょうか。今回の場合、我々の元本を保全する最後の砦はアサックス社の保証です。つまり、我々はアサックス社の信用力に投資を行っていることになります

SBIソーシャルレンディングとの大きな違い(特にコーポラティブハウスローンファンドとの違い)は、SBISLは同社ファンドの最後の砦が不動産そのものであるため、不動産の価値を見極めなければ投資が出来ない一方、AQUSHでは不動産の価値は問題にならないということです。不動産の価値に責任を持つのはアサックス社であり、投資家は不動産の価値がいくらであれ、アサックスから満額代位弁済を受けることが出来るのです。一方、もしもアサックスが逝ってしまった場合、不動産そのものに触ることが我々投資家には出来ない仕組みなので、この場合はアサックスを恨みながら紙屑と化したファンドを見つめるしかありません。

その代わり我々投資家には債務者がどんな人間であるかは開示されませんし、不動産担保がどういうものかも開示されません。その辺はSBISLなど他のファンドと比べ、劣るところでしょう。また、ローンの返済が元金均等ではなく、最終回の返済額がやたら多いバルーン型であるところも気になります。最終回に返済が集中するので結果として債務者は借換を行わざるを得ない、逆に投資家からすれば最終回に債務者が借換出来ないリスクが存在しているということです。若干ババ抜き的な要素が含まれているわけで、この辺は気にしておいた方がいいのではないかと思います。

投資家からすればアサックスが倒産するかしないかだけを見ておけばいいファンドなのでこれは当ブログ向きの商品であることが分かります。・・・というわけでアサックスの決算内容を見てみましたが、総資産額500億そこそこのノンバンク。長期発行体格付けはないが、CP格付けがJCRでJ-2。他の企業で長期発行体格付けとCP格付けを両方取っているところだと、BBB格のところが多い模様。収支は健全。

3年2.5%というレートは面白い数字です。BBB格~BB格(投資適格ギリギリ~投資不適格ギリギリ)で3年2.5%。毎月分配型だが、完全な均等返済ではなく、元金の70%は最終回に返済される。投資判断に迷う水準ですが、shasaiwatchは突っ込んでこようと思います。人柱万歳


関連記事

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

ソーシャルレンディングに関するブログを書いています。

管理人様
はじめまして。
けにごろうと申します。

AQUSH不動産担保ローンに関する記事興味深く拝見しました。
自分はもう少し高利回りを目指しているのでこのローンには今のところ投資していませんが、社債と比べるとだいぶ金利は有利かもしれませんね。

自分も、AQUSH・maneoなどソーシャルレンディングに関するブログを書いています。
投資家の視点からソーシャルレンディングに関する情報を提供していくというコンセプトの情報サイトです。
よろしければぜひ一度遊びに来てください。

「けにごろうのはじめてのソーシャルレンディング日記」
http://kennygorou931.blog84.fc2.com/
日本初のソーシャルレンディング専門ブログ maneo,AQUSH,SBIソーシャルレンディングで資産運用に挑戦します。目指せ年利9%!毎週水・土更新予定

けにごろう | URL | 2013-01-25(Fri)10:14 [編集]


まともな社債が出ないから暇なんですね。

無記名債さん | URL | 2013-01-17(Thu)22:51 [編集]


東芝4年0.62%

無記名債さん | URL | 2013-01-17(Thu)19:16 [編集]


分析ありがとうございます。去年自分も突っ込みました。
バルーン型はやはりリスクですか。

自分は投資する側ですが、お金を借りる人はいるもんですね。
この低金利の時代で結構な利率でお金を借りる人が多くて、そちらにびっくりしてしまいました。しかも若い。
例えばお店の開業資金とかなんでしょうかね。これを見ると、やはり銀行のリテール金融のノウハウは崩壊してるんだなと実感します。
そりゃいくら銀行に資金をいれてもお金が回らないわけですよ。

無記名債さん | URL | 2013-01-17(Thu)16:35 [編集]


7年・・・ゴミだ。この条件なら5年が限界
実質三井住友以下だ。安倍インフレでクズ
になるだろう。

ザ・ゴールドマン・サックス・グループ・インク 2020年2月13日満期ユーロ円建社債
・売出期間
2013年1月29日から2013年2月13日まで
・利率/税引き前
0.80%~1.20%(仮)  (2013年1月24日決定予定)
100万円単位
・格付け
A3(Moody's)、A-(S&P)
・利払日
年2回(2月13日、8月13日)
・受渡日
2013年2月14日
・償還日
2020年2月13日(ロンドン時間)/7年
・発行額
未定
・取扱金融機関
三井住友銀行 委託販売
SMBC日興証券

無記名債さん | URL | 2013-01-17(Thu)16:32 [編集]