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高金利金融機関の決算を睨む!(第2回)

第1回はこちら

高金利金融機関の財務情報を読み込み、定期預金への参考とする今回のシリーズ。第2回(といっても最終回ですが)は、あおぞら銀行と日本振興銀行の特集です。

第1回で取り上げたイオン銀行や新生銀行はそれぞれ、運用先の不足、短期流動性の悪化が課題でした。今回の銀行はどのような問題が浮上してくるのでしょうか。

まずはあおぞら銀行(平成20年9月中間決算(PDF)
収支面でサブプライム関連の損失が大きく出ており、運用先が見つからない中で無理な投資や怪しい投資をしていたことが窺えます。財務内容は比較的健全で、自己資本比率や預貸率もまあまあ普通です。

あおぞら銀行が危ないのはこの貸借対照表の中で2点あり、1つは資産項目の貸出金のうち、不動産関連に融資した資金が焦げ付いている可能性があることです。もう1つは負債項目の債券(金融債)が金融危機の影響からここ数ヶ月発行できなくなっており、既発債も金利9%、価格90円程度まで値下がりしていることです。新規の金融債発行が出来ない中で既発債の償還はしなければならないので、2000億円という量からして償還が可能かどうか危ぶまれるということです。

あおぞら銀行の金利が高いのは、こうした事情から資金集めが必要だからです。そのことを理解した上でならば、預金してもいいのではないでしょうか?

最後に日本振興銀行(平成20年9月中間(PDF))です。

なんと、今回紹介する金融機関の中で、唯一黒字です。しかし、さすが未上場企業。決算内容がシンプルというか、ディスクロージャーがなっていないというか・・・一時期、日本振興銀行が上場すると称して未公開株を勧誘するという詐欺事件がありましたが、まだまだ上場は先でしょう。

また、商品構成として「再チャレンジローン」や「知財企業応援制度」など、社会の要望に応える融資制度をどんどん創設していますが、おそらくこれは日本政策金融公庫(旧国民公庫、中小公庫)のパクリだと思われます。基盤の弱い銀行ですから、「政策的に意義のあることやってます!」ということを主張する必要があるのでしょう。

さて、肝心の決算内容ですが、収益力は良好です。財務面もあのえげつない定期預金で固定された負債を背景に貸出を伸ばしており、まさに成長期の企業といえるでしょう。
問題は貸出先です。ここ1年で金融業向け融資が急増しているほか、「その他」の割合がここ数年ずっと高いままです。最近は危ない上場企業の経営支援に手を出したり、商工ローンの債権を買い漁ったりと積極政策を進めており、こうした大型案件でつまずくことがあれば、一気に財務内容は悪化するものと思われます。銀行の中でも最も質の悪い貸出先を抱える銀行だけに、経営危機に瀕しても譲渡先探しは困難を極めるでしょうし、景気悪化の中で損失を被らないか心配です。一層のディスクロージャーを行い、預金者からの信頼を高めることが今後の経営課題といえるでしょう。

2回にわたって行ってきた「高金利金融機関の決算を睨む!」でしたが、いかがでしたでしょうか。好評であれば、今後も時々やっていきたいと思います。
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