個人向け社債ウォッチ!

個人向け社債の起債情報をウォッチするブログ。個人向け社債の購入方法に関する記事や個人向け社債のランキング、個人向け社債の利率などの記事。初心者歓迎。3年物の個人向け国債の金利推移もウォッチ

【特集】徹底分析!ソフトバンクの個人向け社債は危ないか?

ソフトバンクが個人向け社債の起債を発表しました。かなりのハイ・イールド債で購入すべきかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか。

そこで、当ブログでは特集記事として、ソフトバンク第27回債は無事償還されるのかどうか、徹底的に財務分析を行い、その結果を一つの意見として提示することとしました。果たしてどのような結論が待っているのでしょうか。
(なお、平成21年9月起債のソフトバンク債の記事はこちらです)

その前に、まずは発行要項と、基礎となるデータを提示します。
発行要項
償還期限:2年
金利条件:4.50%~5.70%(仮条件。5月26日に決定)
発行総額:500億円
社債額面:100万円
募集期間:平成21年5月27日~平成21年6月9日
格付け:BBB~BB
財務データ
平成21年3月期決算短信(PDF)

財務分析は、社債を買うにあたって最も重視すべき事項である「ソフトバンクが2年以内に倒産するようなことはないか?」という点を追及する分析をしていきたいと思います。

ソフトバンクは3月末時点で連結ベース2兆4000億円もの有利子負債を抱えています。その一方でフリー・キャッシュフローは1815億円しかなく、有利子負債をゼロにするには13年以上必要です。禿は6年以内に有利子負債をゼロにすると目標を掲げていますが、今の2倍のフリー・キャッシュフローが必要です。設備投資の状況やソフトバンクの成長力からして、超大型増資か大胆な資産売却をしない限り、6年以内の有利子負債ゼロは多分無理です。

しかし、借金をゼロにできなかったからといって倒産するわけではありません。手元流動性をある程度確保しつつ、有利子負債の借り換えが出来れば倒産はしません。そこで、有利子負債の借り換え計画の妥当性を検証することとします。

・・・と思ったら、短期借入金と1年内償還予定の社債の合計額が6400億円もあるwwwテラヤバスwwwFCF1800億じゃあと4600億足りないwww

おそらく、この点がソフトバンクのCDSが高止まりする原因なのだと思います。金融市場が縮小している昨今、当面の間は資金繰りに奔走する孫正義の姿が見られると思います。残り4600億円の借り換えどーすんの?という点を詰め切れば、ソフトバンクの短期安全性は保たれるのではないかと思います。

金融機関が借り換えに応じるにあたって最も重要視するのは担保です。不動産融資の時代は終わったと言われつつも、銀行は不動産を担保に欲しがりますし、手形割引も大好きです。金融調達の容易さは担保の有無にかかってきます。

そこで、担保に供している資産を見ます。すると、当座資産のうち5252億円を担保提供していることが分かります。これらはほとんどが長期借入金の担保として提供していることになっていますが、長期借入金の出し手と短期借入金の出し手は同じ銀行であることが多く、長短双方の担保として銀行からは見られているものと思われます。また、ソフトバンクは売掛債権の流動化による資金調達も多く行っており、その分担保提供資産と借入金が膨らんでいるということもあります。これらのことを踏まえると、収益力が急低下しない限り、とりあえず当面1年間ぐらいは借り換えには応じてもらえるのではないかな?と思います。

となると、収益力の維持が次なる課題です。セグメント別の状況を把握し、今後の収益を占います。

移動体通信事業(携帯電話)は当社の利益の過半数を占め、営業利益の半分を稼ぎ出します。この分野はソフバン、ドコモ、KDDIによる寡占市場であり、流行り廃りはあっても概ね安定した収益を出し続けられる事業環境にあると思います。
ブロードバンド・インフラ事業(Yahoo!BB)は極めて安定的な事業です。自分からプロバイダを変えようなどという顧客は少数派です。
固定通信事業(BBフォン)は成長性の高い分野ですが、競争も激しく収益の安定化はまだ見込めないでしょう。利益率の低さも問題です。
インターネット・カルチャー事業(Yahoo!Japan)はgoogleとの寡占であり、極めて収益力が高く、また安定性もあります。ここまで書いていて思いましたが、なんでこの会社、不安定だとか言われてるんでしょうね?やはり禿の不徳の致すところなのでしょうか
イーコマース事業とその他の事業は売り上げも少なく利益も少なく、大きな意味があるとは思えません。さっさと売却してしまえばいいのに・・・

これらの事業とその収益性を見るに、ソフトバンクは相当ディフェンシブな銘柄なんだろうなと思います。馬鹿なことに手を出さない限り、現状並みのキャッシュフローは確保していけるでしょうし、有利子負債ゼロ計画の中、お金のかかる馬鹿なことはできないでしょう。実際、借金ゼロとまでいかないものの、今すぐ倒産するというような企業ではないと思います。

結論が出ました。ソフトバンクの社債は買い推奨します。2年という期間、5%という金利、安全だと思えばこんないい投資対象はありません。是非買いに走りましょう。

なお、あくまで投資は自己責任で行ってください。外れたとしても執筆者は責任取りません。

関連記事

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する