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2009年の個人向け社債市場を振り返る+2010年の展望

2009年の個人向け社債市場はどうだったのか。
データをもとに振り返ってみようと思います。
まず、個人向け社債の発行総額は、2兆5449億3000万円、発行数は同時起債を除くと51本。だいたい毎週1本のペースで個人向け社債が起債された計算になります。

業種別のグラフは以下の通りです。
2009業種別個人向け社債発行額.jpg
発行額の60%以上が銀行債であり、さらにそのほとんどが劣後債です。また、劣後債の中でもMUFG傘下企業で8000億円、SMBC傘下企業で4500億円の起債があり、この2グループで今年の起債額の約半分を占めるという状態です。今年はまさに劣後債の年だったと言っても過言ではないでしょう。

一方起債回数で見ると、SBIホールディングスが10回、マネックス・グループが5回の起債を行っており、ネット証券による起債が目立った年でもあります。ネット証券業界では新規口座の獲得競争が激化しており、オリックス証券とマネックスの合併が発表される等業界再編のニュースも聞かれます。新規口座獲得のため、そして金融危機の中でより低利な資金調達を目指しての起債が行われ、これまで大手証券会社のみに口座を持っていた人が相次いでネット証券に口座開設をするなど個人向け社債業界では熱い話題となりました。

今年は、金利面でも熱い1年でした。金融が目詰まりを起こし、資金調達コストが大暴騰した結果、表面利率が2%を超える社債は合計12本登場。最高金利はソフトバンクの2年5.1%でした。さすがに最近は金融環境が落ち着きを取り戻しており、高金利の起債は減ってきましたが、当時リスクを取ってソフトバンク債を買われた人は高金利で運用できるわ買った社債は値上がりするわで大変いい思いが出来たことでしょう。

さて、平成21年も終わり、平成22年(2010年)の個人向け社債市場の展望に移ります。

金融危機が終了し、残った不況。そしてデフレ。こうした状況下では負債の実質負担が重くなります。キャッシュフロー経営が流行し、手元資金の確保と借入金の早期返済が企業の重点課題になってくるものと思われます。そのため、個人向け社債を起債しようとする企業が減少し、個人向け社債市場は縮小するものと思われます。

一方、中・低格付け企業は依然として金融危機モードのところが多く、銀行の貸出態度が厳しくなる中で個人向け社債の起債に踏み切る企業が出てくる可能性もあります。しかしながら、こうした企業は金融危機の最中に起債してきた中・低格付け企業とは異なり、資金繰りに大きな問題を抱える企業も含まれています。中・低格付け企業の社債を購入するにあたってはこうした企業の収支・財政・資金繰り状況をきっちり観察した上で購入する必要がありそうです。

一方、市場の動向と関係なくネット証券は活発な起債を行ってくるものと思われます。マネックス・SBI以外にも個人向け社債を起債してくる証券会社が出てくるかもしれません。

その他、製薬・IT・人材・造船などの業界で「2010年問題」と言われる問題が発生すると言われています。こうした業界でそれへの対応のため、資金調達をしようとする企業も出てくるでしょう。個人向け社債市場に与える影響は不明ですが、投資家にとっては楽しみです。

平成22年もいい個人向け社債がたくさん起債されますように。
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外貨預金に徹していた昨年、社債に徹していた今年、来年は・・・、今年はお世話になりました。まだまだ来年もよろしくお願いいたします。外貨預金の利子受け取りは円換算で2.5%にしかなりませんでしたわ、とほほ。

ロビン | URL | 2009-12-31(Thu)23:04 [編集]