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コーナン商事が個人向け転換社債(CB)発行!

コーナン商事が個人向け転換社債型新株予約権付社債を発行することが分かりました。
ソースはコーナン(kenkenさん情報提供ありがとうございます!)

発行要項
償還期限:3年
金利条件:1.00%
発行総額:35億円
社債額面:100万円
発行価格:100円
募集期間:平成21年12月1日~平成21年12月3日
格付け:BBB
転換価額:11月26日~30日の間に決定
特記事項:130%コールオプション付き

購入は各種証券会社窓口で。割当先はみずほ証券:2555百万円、日興コーディアル証券:595百万円、野村・三菱UFJ証券:各175百万円です。

CBについてコメントするのはこのブログの本来の趣旨からは若干外れているような気もするのですがいかがなものなんでしょう?しかし昨今の個人向け社債の起債減少を考えると、そうも言っていられないのかもしれませんね。

閑話休題、コーナン商事の転換社債です。3年1.00%とCBにしては異常なまでに条件がいい。この時点で臭いです。なんか財務制限条項とかもついてるし。外面だけ見て、内容の精査が要るなと感じました。

で、有価証券報告書と四半期報告書を見て納得。フリー・キャッシュフローが赤字の年が過去5年間で4回あり、この8月中間決算も依然として赤字。その間、売上は年平均3.15%程度の成長であり、店舗数の増加とほぼ見合いになっています。

つまり、好況下にも関わらず、既存店舗の売上は横ばい、店舗数の拡大によって何とか売り上げ拡大を維持してきたという構造で、その結果として営業キャッシュフローの黒字が拡大する一方、投資キャッシュフローの赤字が拡大し、今に至るというわけです。今後、小売業の利益率は低下傾向が見込まれますので早期に既存店舗のテコ入れに経営資源を注がないと相当キツイでしょう。

財務内容はもっと深刻です。手元流動性がほとんどなく、多額の在庫を抱え、短期借入金や1年以内長期借入金が非常に多い。平均調達金利も2%以上ありますね。上場企業の中では高い方です。ソフトバンク同様、もともとディフェンシブな業種なので銀行がついて来るのでしょうが、コーナンはソフトバンクと違い無担保の割合が高く、事業環境が変わればどうなるか分かったものではないです。普通社債の起債であればソフトバンク並みの金利が欲しいですね。

資金使途にも問題があります。先ほど、既存店舗のテコ入れが最重要課題と言いましたが、今回のCBは全額、店舗新設のために投入されます。コーナン商事の経営体力から考えると、銀行も同じことを考えているのではないでしょうか。新店舗進出の融資を断られたコーナンは計を巡らせ、転換社債なら・・・と考えたと。そういえば今回の主幹事はコーナンのメインバンク系列のみずほ証券じゃないですか。ひょっとしてメイン銀行も一枚噛んでるのか?

という事情がなーんとなく想像できたので、投資判断は買い非推奨とさせていただきます。まあ、35億ですし、この意見に反対の方も多いでしょうし、消化できるでしょう。また、テクニカル的にも事業環境的にも、130%コール・オプションの発動ギリギリ一杯まで株価が上昇する可能性が低いこともマイナス材料として付け加えます。

shasaiwatchの予想が外れた時に大きく利益を得るのなら、株を買った方がいいと思います。コーナン株の配当利回りは今なら1.6%ありますし、業績が伸びると予想するなら、株価が低迷するリスクは考えなくてもいいでしょう?
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