個人向け社債ウォッチ!

個人向け社債の起債情報をウォッチするブログ。個人向け社債の購入方法に関する記事や個人向け社債のランキング、個人向け社債の利率などの記事。初心者歓迎。3年物の個人向け国債の金利推移もウォッチ

日立製作所が個人向け転換社債(CB)発行!

日立製作所が転換社債型新株予約権付社債を発行することが分かりました。
ソースは野村証券

償還期限:5年
金利条件:0.10%
発行総額:1000億円
社債額面:100万円
発行価格:100円
募集期間:平成21年12月11日~平成21年12月14日
格付け:A+
特記事項:130%コールオプション付き
転換価額:12月7日~10日の間に決定

話題の日立製作所です。CBの発行に合わせて4億6000万株~11億5000万株の増資も発表しています。購入方法は各種証券会社で注文です。なお、割当先は野村証券650億円、三菱UFJ・みずほ証券各100億円、大和・日興コーディアル・ゴールドマンサックス証券各50億円です。

イオンのCBの時にも書きましたが、コール・オプション条項について説明します。今回の日立の社債についている130%コール・オプション条項とは、日立製作所の株価が今回の転換社債の転換価額を30%以上上回る日が20営業日(約1ヶ月)続いた場合、日立製作所は今回の社債を一括返済することができるという条項です。一括返済されると、額面での償還になりますので損失は生じないものの、株式に転換することによる利益が得られなくなり、将来受け取れるはずの利息も受け取れなくなります。株価が一定以上上昇してコール・オプション条項に抵触しそうになったら速やかに転換して株に換えるのが利口なやり方です。

さて、条件と中身の分析です。イオンのCBに比べると条件面は大分マシですが、問題は企業。子会社が連結子会社927社、持分法適用会社166社と非常に多く、体質はぬるま湯で競争力は低下傾向。このまま没落して行ったらサムソンあたりに買収されかねません。「課長 島耕作」にも描かれているように、電機業界といえば日本の花形でした。しかし最近はガラパゴス化した国内市場で消耗戦を繰り広げ、海外で買うのはニューリッチな中国人だけという有様です。今回の増資とCB発行で得た資金を何に使い、どのようなグローバルな成長戦略を打ち出してくるのかがポイントです。

で、手取金の使途。情報通信システム・原子力発電・リチウムイオン電池を予定。なんじゃこりゃ。しかもそうした事業への投資が2600億円。この中で唯一成長性が高そうなのはリチウムイオン電池ですが、この分野への投資はわずか300億円だそうです。

ダメだ。完全に財布にされてる。潰れることはないにしても徐々に衰退するという状況から脱却できていない。少なくとも、shasaiwatchが考える日立の進むべき道とは違います。日立の四半期報告書を見ても、営業キャッシュフローは確保されている半面、過剰な設備投資が足を引っ張っており、その結果信用不安を起こして取引金融機関が回収に走っているという状況が見えます。本来やるべきことは、事業の選択と集中です。子会社を大規模にリストラし、設備投資を控え、とにかく黒字転換することが先決のはずです。

最終的な投資判断は中立とします。日本経済には二番底のリスクはあるものの、概ね回復基調にあることは間違いなく、そうした風に乗ってしまえば、日立のような非効率企業であってもそこそこ業績回復を達成してしまうものです。そうなれば株価は上昇し、現在の日立の株価水準を考えれば30%のコール・オプション発動まで行く可能性も十分にあります。コール・オプションを発動されるとまずいので、その前に転換しなければいけませんが、利益を得られる可能性も十分にあります。

倒産することはないと思います。また株価が低迷した時の損失も機会損失のみですし、予想される金利水準も都銀の5年定期と変わりありません。余り金で買うのならありかも
関連記事

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

No title

時々拝見させていただいています。コーナン(7516)の新発CB、これはいけるかも?

kenken | URL | 2009-11-18(Wed)14:06 [編集]


No title

時々拝見させていただいています。コーナン(7516)の新発CB、これはいけるのではないでしょうか?

kenken | URL | 2009-11-18(Wed)14:03 [編集]