イオンが個人向けCBを発行することが分かりました。2本建てです。
ソースは野村証券
3年債発行要項
償還期限:3年
金利条件:無利息
発行総額:500億円
社債額面:100万円
発行価格:102.5円
募集期間:平成21年11月11日~平成21年11月20~24日のいずれか
格付け:A-
特記事項:120%コールオプション付き
引受は野村255億、みずほ80億、大和証券80億、日興コーディアル50億、岡三25億、三菱UFJ10億。
詐欺のような社債です。投資判断は買い非推奨です。
まず、発行価格が102.5円という点について。このCBは額面100万円ですが、購入するには100万円あたり102万5000円かかります。一方、無利息なので満期償還された場合、100万円しか戻って来ず、損失が生じます。
次に、120%コール・オプション条項について。120%コール・オプション条項とは、今回の場合には、イオンの株価が20日営業日、つまり約1ヵ月間にわたってあらかじめ定められた株価を20%以上上回った場合、イオンはこの社債を繰り上げ償還できるという条項です。繰り上げ償還の際には100円で償還されるため、やはり損失が生じます。
つまり、この社債で利益を出そうと思ったら、イオンの株価が一定上昇した時点でCBを株式に転換し、即座に売り抜ける必要があります。もしも株価上昇のタイミングを逃したり、あるいはイオンの株価が低迷した場合には、間違いなく損失が出ることになります。
こういう社債を個人向けに販売するなんて、イオンはいったいどういう神経をしているんでしょう?野村証券もこのような起債を認めるなど・・・いや、野村はこういうことをやりますね。野村ですから。
とにかく、購入はやめるべきです。唯一の救いは上場CBになるという点です。購入するならば上場後に、満期償還されたとしても十分旨みがあると言える水準まで価格が下がったタイミングで購入するべきです。
4年債発行要項
償還期限:4年
金利条件:0.3%
発行総額:500億円
社債額面:100万円
発行価格:102.5円
募集期間:平成21年11月11日~平成21年11月20~24日のいずれか
格付け:A-
引受は野村255億、みずほ80億、大和証券80億、日興コーディアル50億、岡三25億、三菱UFJ10億。3年債と同じですね。
4年債の方も投資判断は買い非推奨です。しかし、わずかながら金利がつき、120%コール・オプションがついていない分、3年債よりはマシと言えるでしょう。120%コールオプションがないため、イオン株が高騰した際に青天井で利益を得ることが出来ます。しかしながら、発行価格が102.5円であるため3年債同様、イオン株が一定の水準に達しなかった場合は間違いなく損失が出るCBであることは変わりはありません。こちらも上場しますので、価格が下がったところで買うべきです。
イオンは近年、景気後退や出店戦略のまずさにより、株価が下落しています。そして昨今の外部環境を考えると、ベストプライス以外の新機軸を打ち出すことが出来ておらず、日経平均並みの株価推移となることが見込まれます。一時期調子がよかったのですが、最近はどうもイマイチですね。ヒートファクトとかいうユニクロのバッタもんなんか売り出して、経営にキレがないです。
個人向け社債投資のベテランの方は上記のような話はもはや釈迦に説法でしょうが、初心者の方はこうした金融商品に引っかかりがちです。個人向け社債が流行しているからといって飛びつかず、いい商品が出るのを待ちましょう。新生銀行の2週間0.4%定期もあるわけですし。しかし発行価格102.5円とは恐れ入りました。102.5円で売るというのは102.5円出してでも買いたいと思わせる商品でないと。
ソースは野村証券
3年債発行要項
償還期限:3年
金利条件:無利息
発行総額:500億円
社債額面:100万円
発行価格:102.5円
募集期間:平成21年11月11日~平成21年11月20~24日のいずれか
格付け:A-
特記事項:120%コールオプション付き
引受は野村255億、みずほ80億、大和証券80億、日興コーディアル50億、岡三25億、三菱UFJ10億。
詐欺のような社債です。投資判断は買い非推奨です。
まず、発行価格が102.5円という点について。このCBは額面100万円ですが、購入するには100万円あたり102万5000円かかります。一方、無利息なので満期償還された場合、100万円しか戻って来ず、損失が生じます。
次に、120%コール・オプション条項について。120%コール・オプション条項とは、今回の場合には、イオンの株価が20日営業日、つまり約1ヵ月間にわたってあらかじめ定められた株価を20%以上上回った場合、イオンはこの社債を繰り上げ償還できるという条項です。繰り上げ償還の際には100円で償還されるため、やはり損失が生じます。
つまり、この社債で利益を出そうと思ったら、イオンの株価が一定上昇した時点でCBを株式に転換し、即座に売り抜ける必要があります。もしも株価上昇のタイミングを逃したり、あるいはイオンの株価が低迷した場合には、間違いなく損失が出ることになります。
こういう社債を個人向けに販売するなんて、イオンはいったいどういう神経をしているんでしょう?野村証券もこのような起債を認めるなど・・・いや、野村はこういうことをやりますね。野村ですから。
とにかく、購入はやめるべきです。唯一の救いは上場CBになるという点です。購入するならば上場後に、満期償還されたとしても十分旨みがあると言える水準まで価格が下がったタイミングで購入するべきです。
4年債発行要項
償還期限:4年
金利条件:0.3%
発行総額:500億円
社債額面:100万円
発行価格:102.5円
募集期間:平成21年11月11日~平成21年11月20~24日のいずれか
格付け:A-
引受は野村255億、みずほ80億、大和証券80億、日興コーディアル50億、岡三25億、三菱UFJ10億。3年債と同じですね。
4年債の方も投資判断は買い非推奨です。しかし、わずかながら金利がつき、120%コール・オプションがついていない分、3年債よりはマシと言えるでしょう。120%コールオプションがないため、イオン株が高騰した際に青天井で利益を得ることが出来ます。しかしながら、発行価格が102.5円であるため3年債同様、イオン株が一定の水準に達しなかった場合は間違いなく損失が出るCBであることは変わりはありません。こちらも上場しますので、価格が下がったところで買うべきです。
イオンは近年、景気後退や出店戦略のまずさにより、株価が下落しています。そして昨今の外部環境を考えると、ベストプライス以外の新機軸を打ち出すことが出来ておらず、日経平均並みの株価推移となることが見込まれます。一時期調子がよかったのですが、最近はどうもイマイチですね。ヒートファクトとかいうユニクロのバッタもんなんか売り出して、経営にキレがないです。
個人向け社債投資のベテランの方は上記のような話はもはや釈迦に説法でしょうが、初心者の方はこうした金融商品に引っかかりがちです。個人向け社債が流行しているからといって飛びつかず、いい商品が出るのを待ちましょう。新生銀行の2週間0.4%定期もあるわけですし。しかし発行価格102.5円とは恐れ入りました。102.5円で売るというのは102.5円出してでも買いたいと思わせる商品でないと。
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