個人向け社債ウォッチ!

個人向け社債の起債情報をウォッチするブログ。個人向け社債の購入方法に関する記事や個人向け社債のランキング、個人向け社債の利率などの記事。初心者歓迎。3年物の個人向け国債の金利推移もウォッチ

本日のシティ24回債の価格

1101.gif
本日のシティ24回債の価格は99.42円、利率は3.020%となりました。前回更新時に比べ18銭の下落です。

シティ債の利率がまた3%台に戻ってしまいました。それもこれも100億ドルの繰延税金資産の取り崩しが必要などとほざく輩が出てきたせいです。

言っている輩とは、ロバート・ウィレンズとかいうアメリカの大学教授だそうで、一応向こうでは有名な会計学の教授らしいです。

そもそも、繰延税金資産とは、「本来、損失処理すべきだけど税法上損金処理できず支払った税金を、費用に計上せず資産として計上しておいてその損失が税法上認められるようになったら取り崩そう」というものです。

しかし、繰延税金資産を計上するためには、将来において十分な利益が計上できる見込みがあることが前提で、その前提が達成できなければ繰延税金資産の計上は認められません。また、将来において十分な利益が達成できないとなれば、達成できない分の繰延税金資産は取り崩す必要があります。

つまり、シティに繰延税金資産を取り崩す必要があるということは、シティは将来において今発生している損失を取り返すほど利益を出すことができないということを意味します。

記事によるとシティの繰延税金資産は380億ドルだそうで、そのうち、資産性がない、すなわち将来においてシティはそれだけ稼ぐことができないと思われる資産が100億ドルあるという主張をこのロバート・ウィレンズ教授はしているわけです。

将来の利益に基づく繰延税金資産の資産性はそのテーマだけで本が何冊も書けるような代物で、そのくせ銀行にとっては自己資本規制の関係から非常に重要な資産であるという、大変面倒くさい勘定科目です。UFJ銀行がこれをめぐって金融庁と大ゲンカをし、結局負けて三菱が吸収したのは記憶に新しいところです。

shasaiwatchはアメリカの税法に詳しいわけではないので大口を叩くのは避けたいですが、既にシティには公的資金が入っており、100億ドルの追加損失が発生したとしてもシティの経営そのものに大きな影響はないはずです。別に現金が失われるわけでもないので、キャッシュフローにも影響しません。シティ債の償還が危ぶまれるほどの事態にはならないのではないかと思われます。

まあ、損失が出るというのは気持ちのいいものではないですけどね。
関連記事

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する