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転換社債(CB)とは何?

最近、転換社債の発行が増加しています。証券会社のホームページには「株式と債券のおいしいとこどりをする金融商品」などと書かれていますが、実際のところどうなんでしょう。この記事では、転換社債とはどういった金融商品なのかを解説します。

転換社債は、正式名称を転換社債型新株予約権付社債と言います。英語ではconvertible bondといい、CBと略されることが多いです。

転換社債はその名の通り社債なので、購入すると発行した企業から定期的に金利が支払われ、満期になれば元本が償還されます。発行した企業が倒産した場合は元本は支払われず、倒産手続きの中で一部が償還されることになっていますが、多くの場合紙くずになります。ここまでは普通の社債と同じです。

転換社債が普通の社債と異なるところは、「あらかじめ決められた価格で、転換社債と引き換えに、いつでも、発行した企業の株式を受け取ることが出来る」という点です。あらかじめ決められた価格のことを「転換価額」といいます。

例えば、100万円分の転換社債を持っていて転換価額が100円だったとすると、発行企業の株式1万株を転換社債と引き換えに受け取ることが出来るというわけです。例えその企業の株価が120円でも150円でも1万株を受け取ることが出来るため、上記の転換社債を持っていて株価が120円だったとすると、転換してすぐ売れば120万円が手に入ることになります。もしも同じように100万円分の転換社債を持っていて会社の株価が100円を割り込み、80円や50円になっていたとしても、転換社債を転換せず満期まで保有すれば100万円が返済されます。これが、転換社債を購入するメリットです。

一方、転換社債にはデメリットもあります。最大のデメリットは金利が安いことです。専門的な話になりますが、転換社債は普通社債とアメリカンオプションの抱き合わせ販売ととらえることが出来るため、アメリカンオプションの価値の分だけ金利が安くなるわけです。簡単に言うと、いつでも株式に転換できるんだからその分金利安くてもいいだろ!という論理です。その結果、昨今の低金利を受け、無利子で発行される転換社債も少なくありません。また、証券会社が取る手数料も多額で、社債としての価値が実質的にマイナス金利という転換社債も多く見られます。

しかしながら、転換社債の多くは東証に上場するため、普通社債に比べ売却が容易です。時価も野村証券のサイトで調べられます。社債に比べ透明性が高いのは見逃せないメリットですね。

購入する際のポイントは2点です。1つ目はその会社が倒産しないかどうかで、2つ目は株価が転換価額に届きそうかどうかです。1つ目が危ういとそもそも紙くずになってしまう危険性がありますし、2つ目が見込めないようであれば低利回りのまま塩漬けになってしまいます。

購入方法は、発行される際に証券会社に注文する方法がほとんどです。どの企業がいつ発行するかは募集が開始されるまで外部の人間からは全く分かりません。常時アンテナを張っておく必要があります。既に発行された転換社債で東証に上場しているものであれば、市場を通じて買うのも手ですね。

ちなみに、先ほど述べた専門的な話で、普通社債+アメリカンオプションの抱き合わせ販売という考え方を利用し、普通社債としての理論価格とアメリカンオプションの理論価格を推測し、購入価格+手数料を上回りそうであれば、公募された段階で応募し、発行直後に市場で売却するというIPO投資のような投資手法もあります。もっとも、普通社債の理論価格を求める方法は確立されていますが、アメリカンオプションの理論価格を求める方法はいまだ確立されていないので、バクチ的ではありますけどね。

【転換社債の主要用語解説】
・パリティ
株価÷転換価額×100で表され、単位は円。「理論価格」とも言われます。パリティが時価よりも高い時は、購入、即転換、即売却で差益が抜けるので、買いのサインです。もっとも、そうなりそうになったら転換社債の価格がどんどん上がっていくので、実際に時価よりもパリティが高いという状況はあまり見られないです。

・乖離率
(転換社債の時価-パリティ)÷パリティ×100で表され、単位は%。あと何%パリティが上昇すれば時価に達するかを示したものです。当然、低いほど買いのサインです。ちなみに、パリティも乖離率も発行済みの転換社債に関係した数字なので、発行後、即座に売却する主義の人には無意味な数字です。

・アップ率
(転換価額÷転換価額決定時の株価)-1で表され、単位は%。転換価額決定時の株価に何%上乗せして転換価額が決定されたかを示したものです。低いほど発行後、値上がりしやすいわけですが、低いのは今後、その会社の株価が上昇しそうにないと思われている証拠でもあるため、アップ率が低いからといって飛びつくのは得策ではないです。

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