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2010年の個人向け社債市場を振り返る+2011年の展望

謹んで新年のお祝辞を申し上げます
旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
本年も相変わらず、よろしくお願いいたします。

さて、お正月ということで、2010年の個人向け社債市場を振り返り、2011年の展望について見ていきましょう。まず、2010年の個人向け社債の発行総額は、1兆1561億1700万円、発行数は同時起債を除くと52本。だいたい毎週1本のペースで個人向け社債が起債されるという状況した。今年から富裕層向け社債を統計に含めていますが、それほど昨年に比べて本数は変わりありませんでした。一方で起債額は対前年比で半分以下に落ち込んでいます。これは、昨年かなりの金額が起債されたメガバンクの劣後債がなかったためです。

分野別にグラフにまとめてみると、以下のようになりました。
2010個人向け社債発行額.jpg
今年多く起債された印象が強かったCBやサムライ債より、オリックス債の方が遥かに起債額が大きく、昨年の個人向け社債市場の30%以上のシェアを取りました。また、発行額が500億円を超える起債はオリックス・ソフトバンク・エルピーダメモリ・東芝の4社しかなく、昨年に比べ小粒な個人向け社債市場となりました。

なお、起債された社債のうち、最も高金利だったのは、3月に起債されたオリックス債(4年3.02%)でした。今やこんな高金利の社債はなかなか期待できません。この当時買われた方は今はウハウハですね。

グラフには描かれていませんが、ネットで購入することが出来た社債はネット証券債(SBI債・マネックス債)のほか、オリックス債のうちオリックス証券が販売したもの2億円、ソフトバンク債のうちSBI証券が販売したもの180億円、ゴールドマン・サックス債30億円でした。現状、個人向け社債のネット販売はSBI証券が事実上独占しているような状態ですが、年明け早々には大手証券会社の一角である日興コーディアル証券がRBS債をネット販売することを決めており、今年はひょっとすると個人向け社債のネット販売が爆発するかもしれません。

こうしたことを踏まえて2011年の個人向け社債市場を展望してみます。

2011年の景気動向は、全体的に落ち着いた雰囲気となるでしょう。政府による景気の下支えは順次終了するものの、有効求人倍率に表れるように景気はゆっくりと回復していきます。円相場は引き続き日本の懸念材料であり、また内外の情勢を見るに円安になる材料はないものの、日本が輸出国家である限り円高は続きます。今年の円相場は75円~85円程度になるのではないでしょうか。政治は相変わらずグダグダで、ひょっとしたら解散総選挙があるかもしれません。そこでもし政権が変わったところで何かが変わるとも思えませんので、ゆっくりと衰退していくという日本の基調に変化はないでしょう。

こうした前提のもとで個人向け社債市場は、昨年並みの推移となることが予想されます。東京AIMの社債市場構想も個人投資家には無関係であり、金利も急激に動くことはないでしょう。そのため、それほど大きな動きがあるということはないと思います。一方、社債のネット販売に取り組む証券会社が増えるでしょう。ネット販売は営業コストが低いため、信用リスクの高い企業でも営業コスト分を金利に上乗せすることで資金調達が可能になります。この仕組みが徐々に広がりはじめ、SBI証券のみならず他の証券会社でもネットで個人向け社債を発行しようという動きが広がるでしょう。資金調達をする可能性がある業界としては、成長率が高い新興ネット企業に期待したいです。また、そろそろ再成長軌道に乗る頃である工作機械業界や実需ベースの円キャリー取引でインド・東南アジア進出を進める日本企業にも注目です。

今年もいい個人向け社債がたくさん発行されますように。
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証券会社から近近、オリックスが社債を発行すると連絡あり。

無記名債さん | URL | 2011-01-04(Tue)14:57 [編集]


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